前回に引き続きカナダ空軍の曲技飛行部隊「スノーバーズ」の展示飛行を見ていきます。
次は「バルカン編隊 Vulcan」です。バルカンはローマ神話の火の神のバルカンですが、それとこの編隊がどういう関係なのかはよく分かりません。我々は無知なので。
今度は「ドラケン編隊 Draken」。ドラケンはスウェーデン語で「龍」の意味です。
フォーメーションの名前はカナダ空軍の公式ページからです。
さらに「コンコルド編隊 Concord」。「調和」を意味するフランス語です。
どれもビタっと決まった緻密な編隊を組んでいて通過する度に息を呑みます。
使用機体のCT-114は練習機なので訓練生と教官の複座なのですが、座席が横に並ぶサイドバイサイド配置になっています。パイロットは右側に座るのですが、自動車の運転と同じで左側の視界は右側よりも悪くなるわけです。
他国の曲技飛行部隊の機体は大抵どこも複座が縦に並ぶタンデム配置で視界が良いので、スノーバーズはこの点でハンデがあるわけです。
にも関わらずこれだけ密集した編隊を正確に飛行するというのは贔屓目無しで高い技術を持っているといえます。
それとここにきて、バルカン、ドラケン、コンコルド、この3つは飛行機の名前になっているという共通点があることに気づきました。言われてみるとその飛行機の形状をしているよ~うな気もしますが、たぶん気のせいだと思います。
9機の並列飛行 Nine plane line abreast でフライパス。
望遠で。バチーン!と決まっています。
後追い。一番左の機体がほんの少し遅れてるな・・・。
背中を見せながらビッグダイヤモンド編隊。
左から飛来してきてブレイク。
無秩序に飛んでいるようでちゃんと訓練と計算がされた機動なんだろうな。
そこから1機ずつどぴゅーんと一直線に飛んでいきます。
そして着陸。3機編隊が1機ずつ着陸していきました。1番機。
9番機。
2番機。他6機。
と、スノーバーズの演技はこんな感じでした。
多数の機体で編隊飛行を途切れなく行うのが特徴の演技でした。間違いなく一流の曲技飛行部隊です。
正直9機固まった編隊飛行ばかりで変わり映えしなかった・・・とも思いましたが、他の会場で行われた展示飛行を見てみると、7機や4機編隊の飛行や単機同士の交差飛行などもあるようです。
たぶん雲が低く空の状態が悪かったのでそういった飛行が出来なかったんじゃないか・・・?とも取れました。また今度は晴天の日に見に行かなくては・・・と思います。
今日はここまで。
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