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Channel: 黒鉄重工
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【HOn】ポーター0-4-0ST 製作 前編【トーマモデルワークス】

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アメリカ型であるところのポーター社製蒸気機関車のキットがトーマモデルワークスから発売されると知って作ってみることにしました。スケールはHOナロー、つまり縮尺はHOスケールですが走らせる線路はNスケールのものを使う模型です。少々特殊な形態ですが、折しもトミーテックのHOナローシリーズの猫屋線を買っていたので自分の中で展開が容易だと思いました。

鉄道模型は過去にもグリーンマックス製のエコノミーキットなどを作った経験がありますが、今回のキットは動力機構も自分で組み立てる必要があります。動力は組み立て済みのエコノミーキットよりも難易度は数段上です。
とはいえ動力製作が比較的楽だ、というのがこのキットの売りだったので挑戦してみることにしました。これの少し前に発売されたNスケールのCタンク蒸気機関車が巷で(組み立てに悪戦苦闘しながらも)好評だったので、いけそうだとも思いました。



この手の機関車キットは車体部分も含めて金属素材で構成された金属キットであることが多く、最近では敬遠されがちです。加工するのに特殊なので私も敬遠しています。
これではそういう声に答えて車体部分はプラスチックの射出成形品で構成されています。プラスチック製部品は、今回手を付けてみようと思ったきっかけのひとつであり、少なくとも私には有効な方向性だったでしょう。

ランナーは2枚構成です。2枚合わせてもガンプラの標準的なランナーよりも小さい大きさで、部品点数も少ないです。また部品の形状にも特筆すべき点はないです。これは組み立ては楽ちんだなという感触です。



説明書。一部分かりにくいところもありましたが機関車キット初心者の自分でも作れたんでまあ大丈夫でしょう。
「組み立てに必要な工具」にその他必要なものとあって、そこが知りたいねん!という気はしましたが。



動力周りは金属です。エッチング加工(?)された金属板を切り出して組み立てます。私はニッパーで切り取ってヤスリでゲート跡を処理しましたが、たぶん強引な方法でしょうからもっと穏便なやり方があるはずです。
金属は着色されているので塗装要らず。プライマー吹いてその上に黒塗装という工程がこれで消えたので素直に有り難い。



説明書通りに組み立てます。金属板を折り曲げる向きには気をつけるんじゃ。



連結器を付けます。キットで指定されているマイクロトレインズのマイクロトレインカプラー1015を使います。
10個セットのお徳用ですが自分で組み立てる必要あり。組立図は英語のみですが図をよく読めば日本語しか読めないマンでもできないことはないでしょう。



これを前後に付けるので2個作ります。



キットは明確なプロトタイプがないいわゆる自由形です。メーカーの想定では恐らく日本の森林鉄道で使われた機体なんでしょうが、私はカナダの森林鉄道機をイメージして作り上げる方向で行きます。
想定としては写真のカナダのポートアルバーニにあるアルバーニパシフィック鉄道で動態保存されているボールドウィン製2-8-2STの7号機です。これも森林鉄道出身の機体ですので、こういうこざっぱりとした外観に仕上げていきます。
こういう機体が出来そうだな、という見込みで買いましたからね(Cタンクは日本型っぽいのでパスしました)



動輪です。動輪直径は小さくて、Nスケールの車輪じゃないかっていう大きさです。車軸と車輪は組立済みの状態で封入されています。蒸気機関車キットの場合、「動輪の位相」を合わせる作業がとても手間なんだそうです。それもすでにやってくれているので、主連棒の合わせが楽でした。



実機の写真では動輪のタイヤ部分が白く塗られていますので、それに合わせてキットのタイヤも白く塗ります。ホイール部も金属地むき出しではなく黒く塗ります。
両方共エナメル塗料の筆塗りです。プライマー無しでも色が乗っかってくれましたが、かじるとすぐに剥がれるのであまり触るのは良くないですね。



実機のキャブ内です。内張りは薄緑色で塗られていて、窓枠は赤く縁取られています。
キットのキャブは窓が大きく、また後部が大きく開いていて意外と中が見えますので、内側も塗装すると見栄えが良くなるでしょう。



内張りはMr.カラーのC26ダックエッググリーンで塗装。



外板はMr.カラーの黒、窓枠も赤で塗ります。
赤い窓枠というのが北米型らしさを強調するいいアクセントになりました。



他も色々塗って仮組みします。
ボイラー前部と煙突は銀と灰色を混ぜて塗りました。銀色だけだと輝きすぎなので灰色を混ぜることで丁度いい雰囲気になります。銀色ボイラーも北米型の特徴なので実感的になりますね。
他に前方ステップはウッドブラウン、鐘と汽笛は金色(エナメル)で塗装しました。
これでプラ部品の組み立てはほぼ完了でして、飛行機や船のような普通のプラモデルを問題なく組み立てられるのであれば苦労しないでしょう。



動力部も入れて仮組みします。中々素敵じゃないか。かなり良い。好き。
同スケールの猫屋線の客車とも並べてみます。ああ、こういうサイズ感なのだなと。



通常のHOスケールはほとんど所持しておらず、唯一持っているバックマンのジョンブル号と並べます。
ジョンブル号が極初期の蒸気機関車なので大きさはあんま変わらんな・・・という。

上回りが出来たところで今日はここまで。後編では肝心の動力部を組み立てます。


後編へ→

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