2017年1月21日。
ZBSが大井川鐵道のナイトトレインの切符を当てたと言うので乗りに行きました。暗いし寒いし倍率も高いしなので、乗るのも見るのも初めてです。
昼間はだらだらして夕方から出かけました。その前に寄り道して、島田市中央小公園に保存されているD51形101号機を見分しました。近所の保存機ながら見るのは初めてでした。
101号機と言うとD51の中ではかなり若い番号で、1938年製なのです。現役時は東北・信越地方で走っていた機体なので島田市とはなんの縁も無いわけですが、1973年の引退後に教材名目で保存されるようになったのだと思います。
保存場所には屋根も付いていて、定期的な保守整備も受けているようで、一部の欠損部品は見受けられるものの、一見すると状態は良いと言えます。しかし、市民からは文化財あるいは教材ではなく完全に子供の遊具とみなされており、写真にも写っていますがボイラーの上に子供が跨っていてもはやSL形ジャングルジムの様相です。
ボールが蹴りつけられた痕の付いた炭水車は痛々しく、子供が機関車にとりつかないよう追加設置されたランボードの柵は何の役にも立たず空しいです。そういう意味で文化財としては最低な扱いをされている、と見ることもできます。
ちょっと複雑な気持ちになる保存車両でした。
新金谷駅に移動してZBSと合流、受付を済ませたらナイトトレインの列車を見に行きます。
SLナイトトレインは毎年1~2月に走る大井川鐵道の名物ツアー列車。通常昼間にしか走らないSL列車が夕方~夜間に走るのでかつての夜汽車の雰囲気が味わえるのが特徴です。毎年2回しか開催されないのもあって、結構人気であります。
今年の牽引機はC10形8号機。夜間走行用の副灯が追加装備されているのがナイトトレイン機の証です。
これに乗るのはたいていオタクなので、客車は茶色の車を3台使います。トーマス用客車を繋いだ日にはオタクから何されるか分からん。
3台連結していますが乗客は2台分だけなので、窮屈はしないのは嬉しい配慮だと思います。
冬の旧型客車と言えば蒸気暖房です。夏は冷房が無くて暑いけど、冬は相応に温かいのだ。
改札が始まったのでホームへ入場。既にナイトトレインが待機中でした。
そこに普通のSLの急行が滑り込んできて並びました。補機はE10形2号機でした。執筆時ではもう事実上引退したみたいな話も聞きますね。
ぞろぞろと乗車していく人たち。どうでもいいですが、中井精也が同乗していましたね。本人は初めて見ましたわい。
副灯が眩しいです。暗闇でも照らせるようにシールドビーム灯になっているのです。
ツヤツヤに磨かれているより、使い込まれていてそれでいて見窄らしくない程よい艶がやはり好きです。
区名札はブルートレインと夜汽車の絵です。おなじみだそう。
16:30出発です。道中は夜汽車の旅を満喫。といっても意外とまだ明るいんですけども。
ちなみに真ん中に写ってる太っちょの人が中井精也だったはず。
たぶん駿河徳山で7200系とすれ違い。17:20頃ですが止まってる絵なら全然撮れるんだなって。
第一橋梁の沿線からでもナイトトレインの撮影はできそうな感じでした。
17:40千頭駅に到着。ここから18時にかけて一気に暗くなります。
ここからナイトトレインのお楽しみです。
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