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北米project ~Advance to U.S. その16 【2014/12/19~24】

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第17走者:TransLink; SkyTrain Expo Line (Mark I) Waterfront → Main Street
バンクーバーのダウンタウンからはスカイトレインに乗ります。



メインストリート駅で下車。まだだいぶ時間があるので、スカイトレインの撮影をします。
まずMark IIの後期型。主に接客面での改修が加えられたタイプです。
前面に行き先表示器をつけたり車内側ドアの鴨居部に路線図式案内表示器(銀座線のアレと同じ)をつけたり座席を変えたりなど。塗装もトロリーバスと同じトランスリンクの新塗装になっています。



Mark I。この前面の額縁、連結面側はブラックフェイス処理されているのに先頭側は白いんですよね。逆じゃねって思うんですが違いますかね?



Mark IのMark II塗装。



Mark Iの新塗装。なお中身はいじられていない模様。詐欺タイプかな?
ぼちぼち時間なので移動します。だいたい90分前。



なんでメインストリート駅で降りたかといえば、コレですね。パシフィック中央駅。
以前に下調べに行ったと書きましたが、今日のためです。
ここから列車に乗ります。スカイトレインなんてチンケなもんじゃない、本物の列車だ。



駅舎内に入ると、すでにチェックインが始まっていました。みんなカウンターで何か書いているなと思ったらアメリカの入国審査書類でした。私も書きます。
そうです、今から乗るのはアメリカ行きの列車、つまりは国際列車です。
書類記入を済ませ、チェックインします。ちゃんと列に並んで駅員が切符を確認します。日本の鉄道のようなそれではなく、航空機の搭乗に近いものでした。
ちなみに私は今回少し奮発してビジネスクラスに乗りました。コーチクラス(2等車)と料金にさほど差がなかったので、せっかくならとそうしました。ビジネスクラスだと座席のグレードがよい以外にも、乗車待ち列をショートカットできるなどの利点もあります。これも航空機と同じですね。

チェックインの列を抜けると、アメリカの入国管理官が。おや。カナダからアメリカへ入国する際はカナダ国内でもう入国審査を受けてしまうんですねえ。
質疑応答だとか指紋採取だとかを終えたらパスポートに判を押してもらって無事通過。まだカナダなのにもうアメリカに入国しているという不思議な状態です。なんか宙に浮かされているみたい。
ちなみにESTAを事前に準備しておいたのですが、要求されませんでした。陸路での入国だと必要ないらしいですね。



プラットホームに出ます。VIA鉄道の客車が留置されていますね。



一番端のホームに行くと(というか金網に囲まれていて他のホームには行けない)、いました。客車です。
すげえ猫だよコレ。



Amtrak Cascades
今回乗る列車です。バンクーバー~シアトル~ユージンを結ぶアメリカの旅客鉄道アムトラックの列車です。列車名のカスケーズは沿線のカスケード山脈から。通しで運転する列車はなく、シアトルかポートランドで系統が分断されています。これから乗る列車もシアトル止まりです。

今回乗る客車の編成はアダムズ山号Mt Adams。カスケード山脈の山から来ているんですね。アダムズ山はで2番目に標高の高い山です。
他にも沿線自治体であるワシントン州とオレゴン州の運輸省のマークが描かれています。つまり自治体に援助されて走っているということですな。



独特な一軸連接台車。こんなものを装備する客車はひとつしかありません、「タルゴ」です。
タルゴはスペインで生まれた一軸連接台車型の客車のシリーズ。台車には車軸がなく、それゆえ本来車軸がある場所に通路などを設けられるので車高を低くすることが出来、車体の低重心化が可能、曲線通過性能の向上が見込める、というものです。
スーパーライナーやアムフリートといった客車が幅を利かせるアムトラックでは異端と言っていいほど珍しい客車です。アメリカではカスケーズだけなんじゃないかな?
タルゴにはバリエーションが数種類ありますがこれはTalgo Pendular、振り子式のタルゴだそうです。なんでわざわざタルゴを導入したのかは謎(アムトラックが高速性の高いタルゴを使って同区間での他の交通機関と競合しているとも思えず)ですが、まあアメリカにいながらヨーロピアンな列車を堪能できるということです。



ビジネスクラスはホームの手前側に連結されていて歩く距離が短いのですが、大人しく乗るわけがないだろうと。先頭の方に行きます。
いますねぇ・・・。



いた、P42だ!!

次回、ついにアメリカ入国。


その17へ→

ビクトリアの航空博物館を見学する 中編 【2015/01/17】

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BC航空博物館の続きです。



Vickers "Viscount"
ビッカースの開発した1948年7月に初飛行した世界初のターボプロップエンジン旅客機。第二次世界大戦終結の頃、戦後の民間航空機の需要調査とそれを受けての機体開発のため、ブラバゾン委員会を組織した。機体は数種類開発されたが、その中で最も成功したのがこのバイカウントだった。
トランスカナダ航空(エアカナダの前身)も1955年に導入と運用を始めた。トランスカナダ航空の機体は1600馬力Dart510エンジンを使用した757型だった。
博物館の機体は、1957年に導入され、1974年に退役した。退役後はブリティッシュコロンビア工科大学の教材として使われていた。博物館への移送中に損傷してしまったが、バイカウントの元パイロットたちの手により無事修復された。

博物館で一番大きな機体、バイカウントです。デカいのでなかなかフレームに収まりませんな。
博物館にとってもとても大事な機体のようで、カナダにはこれ以外にも数機のバイカウントが保存されているようですがスタッフはここの機体が一番状態が良いと誇らしげに語っていました。実際、今にも飛びそう。



機内を見学できます。ハッチは円形ですね。



コックピット。いつものことながら、よくこんなたくさんの計器やスロットルを使いこなせるものです。



キャビン。定員は53名。コミューター機程度の人数ですね。ですが胴体はリージョナルジェット程度の幅があり、座席も割りとゆったりしているように見えます。



窓は現用機と比較するとかなり大きく、座席一列に窓ひとつという配置。



ギャレー。ぱっと見あまり変わらない印象。



表に出て全部入るアングルを探します。見つかりましたね。



Noorduyn "Norseman"
カナダのボブ・ノールダインにより開発されたブッシュプレーンの傑作機。ノースマンの試作機は1935年11月に初飛行し、第二次大戦終結までに903機が製造された。
博物館の機体は、1944年製でアメリカ陸軍UC-64Aとして導入された。1956年に退役しカナダに戻ってきたが、後にブロンソンクリークの採掘所に墜落した。
墜落した機体は博物館がスクラップ同然の価格で購入し、他の機体から手に入れた胴体なども使って2003年に修復を完了した。

ブッシュプレーンとは未開地用の飛行機。滑走路のない未開地でも運用できるように車輪の代わりにフロートやスキーを装備できます。
カナダの航空機史において重要な機体だそうで、博物館のロゴにもなっています。



Lockheed T-33 "Silver Star"
解説は省略、はい。バンクーバーでも見たしね。
当機はアルバータ州ストーニープレインの牧場主から購入したもの。これはカナディアのライセンス生産ではなくてロッキード製のようで。



Bell Model 47D
30年間で6200機以上を生産した初期のヘリコプターのベストセラー。原型機のモデル47はむき出しのコックピット、覆われたテールブーム、車輪の付いた着陸装置があるが、改良型の47Dはバブルキャノピー、骨組みのテールブーム、ソリ状の着陸装置に変更された。
博物館の機体は1948年BC州で最初に飛行した商業用ヘリコプターだ。

乗りたくない機体シリーズのひとつ。初期型はキャノピーがないっていうんだからすごいわな。



North American "Harvard"
ノールアメリカンの傑作練習機T-6、「ハーバード」はそれのイギリス連邦での呼称である。
博物館の機体はガラクタだったものを再組み立てしたもの。Mk.IIをベースにMk.IVとAT-6テキサンの部品を使っている。

有名な練習機ですね。



最後に工房に案内してもらいました。色々と修復していました。うーむ、羨ましいな色々と。

こんな感じで見て回りました。
規模は小さいですが、バイカウントのような大きい機体もありますし何より風船爆弾は日本人にとって見ものだと思います。
ビクトリア空港のそばにありますので、飛行機で行く場合はアクセスしやすいと思います。


後編へ→

北米project ~Advance to U.S. その17 【2014/12/19~24】

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第18走者:Amtrak Cascades (P42DC+Talgo) Vancouver17:35→Seattle22:00
これから乗るアムトラックのカスケーズ号の牽引機、GE P42DC「ジェネシス」です。
旅客用ディーゼル機関車でアメリカのアムトラック、メトロノース鉄道やカナダのVIA鉄道などで導入されています。1990年代に導入されたディーゼル機関車で現時点で最新型・・・と思っていたのですが、2015年にシーメンス製の新型がアムトラックに導入されるみたいです。
アメリカ型の機関車にしてはすっきりとした流線型で、それでいてアメリカ型らしい直線的無骨さも残したデザインが好きです。結構好み。今すぐNゲージを集めたいくらい。



牽引機は5号機です。かっこいいなあ。
ちなみに他に機関車を見に来るような人はいませんでした・・・。



ジェネシスの車体全高はスーパーライナーに迫るほどのものなのですが、それに対して客車のタルゴはというと低重心化を狙っているので背が低い。なので、両者の体格差がもろに現れます。



ちなみにカスケーズの発着するホームは金網で完全に囲まれています。列車の停まっている線路もホームの先は金網で塞ぐほどの徹底っぷり。
事前にカナダ出国とアメリカ入国を済ませているので、ここはカナダであってカナダでないわけですな。乗客をホームの外に出す訳にはいかないということでしょう。



ジェネシスを堪能した後は、車内探検と行きます。カスケーズの編成は先頭から荷物車+コーチ車(2等車)*7+ビュッフェ車+ラウンジ車+ビジネス車(1等車)*2+電源車の計13両編成となっています。両数は多いですが、1両の車体長が短いタルゴですので、編成長はそれほどでもないです。
まずはラウンジ車から。ビュッフェ車で買った食事を食べたり団欒したりする車両ですね。



ビュッフェ車。バンクーバー発の列車は早朝か夕方出発とちょうどご飯時なので、ビュッフェ車を使うには調度良いと言えます。
提供される食事は簡単なものが中心ですが、列車内で温かい食事を食べるということは今の日本では一般的ではないので、胸が高鳴ります。
ちなみにビジネスクラスに乗るとビュッフェ車で使える3ドル引きの割引券がもらえます。



コーチ車。2+2列の座席が並びます。体格のデカいアメリカ人基準で設計してあるおかげか、窮屈ではなさそうです。



で、先ほど書いたように食事するにはちょうどいい時間なので、列車の出発後に夕食にしました。チーズグラタンみたいな何かと缶ビール。レンジでチンして提供されました。味はまあ、それなり。
ただ、揺れる列車で食べる食事というのはいいもんですね。駅弁以外のこういう食事を列車内で食べたのは今回が初めてだったかもしれません。



ビジネス車に戻ってゆっくりします。ビジネス車の座席は2+1列、シートピッチも広くコンセントもついています。ただ、コンセントはコーチ車にも付いているようです。直接は見なかったんで詳しくはわかりませんが。
ただ、窓割りはコーチ車と同じなので、シートピッチが異なる分、ズレが発生しています。車窓を見ようとしたら支柱、なんてこともあります・・・。

バンクーバー発車後は非常に遅いスピードで走っていきます。なお、列車の運行しない昼間の時間帯には高速バスで運行の補完を行っているのですが、列車よりもバスのほうが所要時間が短いのです。なんでやねんと思っていましたが、こんなに遅いんじゃそれも納得というか。



発車から90分後、アメリカとの国境に差し掛かりました。ここで列車は停車します。既に入国審査は受けているので簡単な運転停車くらいかなと思っていたのですが、国境警備員が車内にやってきます。ですが、座席に座ったままパスポートのチェックをされるだけで煩わしいことはありませんでした。これが高速バス便だと一旦車外に出てあれこれするらしいですね。列車のほうが楽ちんです。

そして、何事も無く審査が終わり再出発、ついにアメリカ領土内へと入ります!列車もアメリカからはスピードを出すようになって列車らしくなってきました。
ただ、周りは既に日暮れ。景色はなにも見えません。列車は運行区間の大半を太平洋の海岸沿いに進むため車窓は抜群にいいんだそうです。
なので、特になにもせずだらけていました、はい。ただ、室内の温度が暑くてひどい目に遭いましたが、サウナの一歩手前だった。



はい、シアトルに着きました。本当、撮るものが無かったからね。定刻より10分遅れましたが、まあアメリカじゃ定時なんだろう。



また先頭に行ってジェネシスを見に行きますが、辿り着いた途端回送されていきました。
こうして初めての列車の乗車を終えたのでした。面白かったです。



別のホームにはアムトラックの客車スーパーライナーが留置されていました。現代のアメリカ旅客列車を象徴する二階建て客車ですね。本当でかいな。壁だねこりゃ。



シアトル・キングストリート駅の待合室。白い壁と天井が印象的。数年前に改装を終えたらしいんでとても綺麗です。



天井の彫刻がいいですね。



駅舎には時計塔が。この時計塔がシアトルのシンボルだった時代を感じさせます。



というわけで、アメリカ合衆国に到達です!!ドバイ、スイス、フランス、カナダにつづいて5ヶ国目です。カナダから陸路で到達するとは昔は重いもしなかったですがw

駅からはタクシーに乗って滞在するホテルへ。まだ土地勘もないし、もうこの時間は一人で歩くには物騒ですし。



泊まったホテルはエグゼクティブホテルパシフィックExecutive Hotel Pacific。今回の旅行で一番いいところですが$80くらい。これがシーズン中だと$300ほどにまで跳ね上がるんですからびっくりするもので・・・。
明日の予習だなんだして、一日を終えました。翌日へ続く。


その18へ→

ビクトリアの航空博物館を見学する 後編 【2015/01/17】

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博物館を見た後はついでにビクトリア空港に寄っていって飛行機を見て行きます。
この時間には雨が降りだしていましたが、ここの展望室はガラス張りの屋内なので雨だろうが関係なしに飛行機を観察できます。こういう時はありがたいですけど、やっぱり日本みたいな展望デッキがほしいなあ。もしかしてそういう設備って日本だけなのか?

駐機場に停まっていたのはエアカナダ・ジャズのDHC-8-300(C-GLTA)。ジャズ航空の塗装です。
これ、雨の日は濡れながら搭乗しないとイカンのか・・・。



離陸していきます。うーむ、視界が悪い。



ウェストジェットのB737-700(C-FWSX)が飛来。737-800を見慣れていると700はどうも胴体と垂直尾翼がアンバランスに見えますね。



続いてエアカナダ・ジャズのDHC-8-300(C-GTAQ)が飛来。こっちはエアカナダ・エクスプレス塗装。



はい。



先ほどの737-700が離陸します。737は展望台からは死角になる位置に駐機するので駐機中の写真は撮れません。



エアカナダ・ジャズのDHC-8-300(C-GLTA)。ジャズ航空塗装2機目ですね。
帰りのバスの時間が迫ってきたのでここで離脱。これを逃すと次のバスは2時間くらい後で、しかも飛行機の方もあまり飛来しなくなるといいことないのです。
生憎の雨でしたがジャズ航空塗装の機材を見れたのは良かったです。おしまいです。

夏季恒例の大規模作戦、ロッキー方面へのRO作戦を実施しました

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7月8日から18日にかけて、両親と一緒にカナディアンロッキーを観光してきました。欧州projectに匹敵する長期旅行になりました。
今回はそのダイジェスト版です。



初日。
カナディアンロッキーに行く前にバンクーバーの北約120kmのところにあるウィスラーへ向かいますが、その前にノースバンクーバーにあるキャピラノ渓谷の吊り橋を渡ります。
渓谷の底からの高さがあってスリルがあるのはもちろんなのですが、日本の吊り橋よりも足元が柔くすごくゆらゆら揺れて、そっちのほうがスリルあります。

キャピラノ渓谷見学後はウィスラーへ向かいそこで一泊。



2日目。
ウィスラー・ブラッコム山を歩きます。冬はスキーコースになりますが、夏場はトレッキングコースやマウンテンバイクでダウンヒルしたりできるようになっています。チャリでのダウンヒルは楽しそうでしたねー。
写真はウィスラー山とブラッコム山を結ぶゴンドラ"Peak 2 Peak"。全長は4400mで、その内3304mは間に支柱のないノンスパン区間。これは世界一。落ちたら死ぬなという感じです。
この日もウィスラーで一泊。



3日目。
この日は移動日。寄り道しながらバンクーバーに戻っていよいよカナディアンロッキーへ向けて移動します。移動手段はVIA鉄道の大陸横断列車「カナディアン号」!
憧れの大陸横断列車に乗車です。この日は車中泊。



4日目。
カナディアン号に乗っているだけの一日。優雅というか暇というか。ちなみにこの日は機関車含めて25両編成。な、長い・・・。
乗った感想はというと、うん、まあ、一回乗れば充分かなー?って感じでした・・・。
ジャスパー駅で下車して、そこで一泊。



5日目。
ウィスラーズ山に登ります。本当はマリーン湖に行くつもりだったのですが、付近で山火事が発生したためそこへ行く道路が封鎖、行けなくなってしまいました。山火事のせいで空もガスっています。
それでも素晴らしい景色ですね。これからこのような景色ばかりです。
この日もジャスパーで一泊。



6日目。
ジャスパーから南下します。色々周りましたがハイライトはコロンビア大氷原。雪上車に乗って氷河まで行き、氷河の上に足をつけることが出来ます。
ただ、運悪く雨が降った時に氷河を歩いたため、とても寒い思いをしました。氷河の滞在時間も5分かそこらですぐに雪上車に戻ってしまいましたとさ・・・。
更に南下してレイクルイーズで一泊。



7日目。
モレーン湖やエメラルド湖など湖を見に行った日でした。とくにモレーン湖の湖面は美しかったです。見事な水色。絵に描いたような湖とはこれのことですね。
レイクルイーズで一泊。



8日目。
バンフへ移動しながら湖などを見て回ります。写真はペイト湖です。前日あたりから曇や雨に悩まされていましたが、この日あたりから曇りの時間が多くなってきました。曇りだと湖の美しさも半減ですね・・・。
バンフで一泊。



9日目。
雨と晴れが何回も入れ替わるような天気。近くの山を登ったり街を歩いたりして、夕暮れ時になったら野生動物がよく出現するというエリアへ。
ちっとも出ないと思って諦めかけていた頃、10頭ほどのエルクの群れと遭遇しました!さすがに気分が高揚します。こりゃすごいなあ。
ちなみにこれ以前にはヤギやムースとも遭遇しています。あとはリスとかピカとか。リスはもう毎日のように見かけました。
バンフで一泊。



10日目。
ロッキー観光もおしまい。カルガリーへ向かいますが、その前にマーブル渓谷に寄ります。水流により侵食された渓谷が見どころですが、それ以上に2003年にここで起きた山火事の被害の大きさに驚かされます。目に見える範囲の森林は全て山火事で消失しています。
未だ火事で燃えた樹の幹が残っていて、その周りには新しい松の木が生えています。自然のたくましさとかそういうのを感じます。観光ツアーでも訪れることのないようなマイナーな場所ですが、ここは個人的におすすめです。
カルガリーまで移動して一泊。



11日目。
最終日です。もう後は帰るだけなのですが、帰りの飛行機の時刻が夕方なので、それまでカルガリー郊外のヘリテイジ・パーク・ヒストリカル・ビレッジへ。
昔の建物や施設を移築・保存している施設で、日本でいうところの博物館明治村のようなものです。蒸気機関車や路面電車も走っているし。
短い時間でこれを見学し、カルガリーのダウンタウンで公共交通機関の写真を撮影し、カルガリー空港からウェストジェットでビクトリアへ帰ったのでした。

以上です。
本掲載は2016年かな?首を長くして待っていてね。

水上機撮影とガン 【2015/01/30】

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この日も水上機を撮ります。冬は晴れの日が少ないので晴れたら狙って撮りに行くスタイルですね。



まずウェストコースト航空West Coast AirのDHC-6ツインオッター(C-FGQH)が飛来します。
ウェストコースト航空はハーバー航空の子会社なので、実質同じと見ていいでしょう。双発機のDHC-6を保有しています。



着水体制に入ります。



水面のわずか上で少しの間高度を保ち・・・



そこからストンと落ちるように着水します。静かに素早くか。



そして機体を後ろに反らせながら減速。テールは海水に触れてるんじゃないかってくらい。



次の機体を待っていると後ろにカナダガンの番が。ぐえーぐえー鳴いてます。



さらに番がもう一組。なんだよ、ダブルデートかよ。
人里に出てくるだけあって警戒心は低めです。



仲良く芝生をもしゃもしゃ食べます。ちなみにそれを食べて出てくる糞は青汁みたいな緑色です。海軍博物館でたくさん見た。食べたものが食べたものなので匂いとかはしなかったけどね。



なにする気だ?俺達になにか見せてぇんだろ。



飛翔!!



着水!!
背中向いているのがアレですけどいいのが撮れました。



4羽とも対岸の方へと泳いでいきました。さよなら。



ケンモア航空Kenmore AirのDHC-3-T(N90422)。シアトル行きなのでこんなんでも国際便です。



同じケンモア航空のDHC-3-T(N707KA)。続行便かな?ダウンタウンの町並みと合わせて。



ハーバー航空Harbour AirのDHC-3-T(C-GHAS)。自社広告かな。



ハーバー航空C-FHAD。今度はブルーブリッジと絡めます。



さっき飛来したC-FGQHが折り返していきます。ツインオッターは可愛くて好き。



C-FHAJが着水すると同時にC-FGQHが離水します。

こんなところです。色々なシーンが見れて良かったです。ガンとか。



定期巡回コースになっているバスディーポ。MC9がいました。いつも角ライトを見ている気がしますが今日は珍しく丸ライトですね。



駐機しているDHC-3-Tを見ながら帰ります。このごちゃごちゃ感がいいね。
DHC-3も近くで見ると意外と大きく見えるものですね。

おしまいです。

北米project ~Advance to U.S. その18 【2014/12/19~24】

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12月22日(月)
昨夜、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルへの進出を果たした自分。一夜明けて、本格的に活動を始めます。
ホテルを出てまずは観光案内所に向かい情報収集、その後朝飯を食べます。どこかのカフェにしました。



朝飯の後はバスの撮影をします。シアトルの路線バスは何社か乗り入れていますが、ダウンタウンやその周辺で乗るバスはだいたいこのキング郡メトロバスKing Country Metro Busになると思います。私がこの後乗ることになるバスもこれです。
シアトルにもバンクーバーと同じくトロリーバス網が発達しています。その規模はアメリカ最大級だとか。
写真のバスはギリング社GillingのファントムPhantomの青緑塗装。運転士側の窓が窪んだ変なバスです。



ニューフライヤーNew FlyerのDE60LF。大都市なので連接バスももちろんあります。
上のファントムと色が違いますが、これもキング郡メトロのバスです。緑とか青とか赤とか色が数種類ありますが、裾の色は黄色で統一されているので同一だと認識できると思います。
まあシアトルの場合だと会社間で運賃の垣根がないので、どのバスに乗っても運賃は同じですし、乗り継ぎで別の会社のバスに乗り継いでも乗継前の運賃のまま乗れる(初乗り運賃を2回取られることがない)など、利用者にとってはわかりやすくなおかつ安く乗れるのでいいですね。
日本はこういうのがなかなか導入されないですね。東京の公共交通の路線網や運賃体系の複雑さは外国人にはかなり辛いと思いますが(日本人でも分かりづらいですが)、オリンピックとか大丈夫かしら。



ファントムの青塗装。
バリアフリー先進国なのにツーステップ車がかなり走っているのに驚かされましたね。ですが、車椅子用のリフトが標準装備されているのでその点は心配ないようです。というかリフトがある故に無理してノンステップ車を導入することもないということかな?



D40LF。
キング郡メトロのバスは大半がトロリーバスかハイブリッドバスという環境にやさしいバスで構成されていますが、一応ディーゼル車もいます。



ブレーダBredaのDuoBus350。ブレーダはイタリアのメーカーらしいです。フロントがキュービックに見えるのはそのせいかな。
2015年からニューフライヤーのXT60への置換えが始まるようですので、記録したい場合はお早めに。



ファントムの緑塗装。この色の違い、何か意味があるんでしょうけど赤以外は分かりませんでした。



DE60LFの緑。



オリオンOrionのOrion VIIです。細かいところまで記すとNext Generation 07.501 EPA10 HEV。
流線型ですが割と堅実っぽいデザインをしているように見えます。



DE60LFRの青緑塗装。全周に流線型の屋根カバーが張られたバスです。カバーが付くとパッと見でバスの動力方式が判別できなくなりますが、屋根カバーはかっこよくていいですな。



DE60LFRの赤塗装。
赤塗装車はラピッドライドRapidRideという中距離急行バスのような系統の専用車です。系統はAラインからFラインまでの6つ。バス停は一般的な系統よりも設備が充実していて車内ではフリーWi-Fiもあるとか。すごいなあ。
まあ普通に市内を観光するくらいではあまりお世話にはならないかも。どんなバスなのか乗ってみたい興味はありますが。



第19走者:King Country Metro #124 Tukwila Link Station (D60) 3rd Ave and Pike St → East Marginal Way and 94th Pl
乗るバスが来たので撮影はこれでやめ。124系統のバスに乗ってシアトルから南下します。乗車時間はだいたい30分くらい。
ちなみに支払は「オルカORCA」というSuicaと同様のICカードでしました。予め運賃をチャージしたカードで支払機にタッチするだけで最適な額で運賃が差し引かれるので、ゾーン運賃とか小銭を揃えなきゃという考えや心配が不要で便利なのでお勧めです。ライトレールの駅で買えます。



貨物ヤードを跨ぎます。広い・・・。



線路の踏切とその奥に見えるボーイングの看板。そろそろですね。



旅客機が見えてきました。これが見えてきたら次のバス停で降ります。



というわけで来ました、航空機の聖地ミュージアム・オブ・フライトへ!


その19へ→

北米project ~Advance to U.S. その19 【2014/12/19~24】

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やってきたのは航空博物館Museum of Flight。シアトルの観光名所のひとつです。
航空機の黎明期から未来の宇宙開発に至るまで、アメリカ西海岸では最大級の収蔵量を誇る巨大な航空機の博物館です。ここをじっくりと見学していきます。



ロビーには航空機の黎明期の機体が展示されています。
これはChanute-Herring 1896 Biplane Glider(レプリカ)。かの有名なライト兄弟が設計したグライダーにも影響を与えた、ライト兄弟登場以前のグライダーで最も成功したものです。
初期は三葉機でしたがこれでは揚力が過剰で却って安定性を欠く結果になってしまい、下部の主翼を取り外し複葉機としたところ性能が格段に良くなりました。
この、腕だけを支えに宙ぶらりんで飛行するというのはなかなか怖そうですね。



Wright 1902 Glider(レプリカ)
ライト兄弟が開発した世界初の有人動力飛行機ライトフライヤーのプロトタイプとも言えるグライダーです。両者のシルエットはかなり似ています。



Rumpler Taube(レプリカ)
オーストリアの飛行機で、第一世界大戦前のオーストリアおよびドイツで最も普及した機種でした。
戦前はスポーツ用でしたが、戦争が始まると偵察機として使われ始めました。しかし、新型機が投入されると運動性の悪さが露呈し、後方の訓練機へと転換されました。

これが兵器・・・?と疑うくらい華奢ですね。タウベとは「鳩」の意味だそうです。確かに第一印象は鳥です。



ロビーの奥にあるグレート・ギャラリーへ入ります。一番大きな展示室で、あらゆる箇所にあらゆる年代の飛行機が展示されています。やることが派手だねえ。・・・さすが、アメリカのやることはスゲーなあ、やっぱ。
写真は全機撮影出来ていると思うんですが、全部紹介していたらすごく長引いてしまうので(鉄道博物館で全車掲載したらかなり延ばしてしまったのを反省している...)気になったものだけかいつまんでいきます。といっても、ここと第一次世界大戦の展示室以外はスキップできる機体がほとんど無さそうなんだよなあ。



Boeing B&W(レプリカ)
ボーイング社が設計・製造した最初の飛行機(水上機)。ボーイングのお膝元ということでボーイング初の機体は外せないということですな。
アメリカ海軍にセールスするもつっぱねられ、最終的にニュージーランド政府が購入しました。最初から順調というわけにはいかないんですねえ。



Swallow Commercial
1925年、ウォルター・T・バーニィはアメリカの郵政省からCAM5 (Contract Air Mail route No.5)というワシントン州パスコからネバダ州エルコまでのエアメール経路を取得し、その郵便輸送用に購入した郵便輸送機です。この機体はバーニィの所有していたものとは無関係ですが、そう見えるように改造してあるそうです。
ちなみにその後バーニィが設立したバーニィ航空は後のユナイテッド航空の前身です。

航空機が最初に運んだのは人ではなく郵便物なんですねえ。これはここに来るまで知らなかったことなので少々意外でした。確かにこの頃の機体では人を載せて採算を取るのは難しそうです。郵便なら軽くてたくさん積めるのでイケそうですね。連邦政府もエアメールを政策として進めていたようですし。




Ford Model AA Truck 1931
航空博物館にフォードのAAトラックが。要は郵便配達車で、集荷した郵便を空港に運ぶだとかその逆だとか、そんな役割のトラックですね。これ一台で飛行機1機分の荷物を積めそうですね。



Boeing Model 40B(レプリカ)
ボーイングが初めて開発した陸上用の複葉機。アメリカ郵政省の郵便輸送機として開発されたものの、競合相手のダグラスの機体が採用されたためこれはおじゃん。ところがこれを乗員4名の旅客機として再設計し40Aとしたのが成功しました。博物館の40Bはエンジンをプラット&ホイットニーのホーネットエンジンに換装したものです。



フライトシュミレーター。なんだかすんごいぐるぐる回転してたけど、中はどういう状況なんだろうな、墜落しそうだったんじゃないかな。



Boeing 80A-1
1928年8月に初飛行したボーイングの当時はまだ少数派だった旅客機。モデル80が12人乗り、モデル80Aが18人乗りです。
モデル80A-1はプラット&ホイットニーの525馬力ホーネットエンジンを3発搭載し、ユナイテッド航空とアラスカの建設会社で使用されました。モデル80唯一の現存機です。



カウルがないので部品や配管がよく見えるホーネットエンジン。



搭乗口はこんな感じ。ボーイング・エアトランスポートの文字も見えますが、ユナイテッド航空の塗装ってことでいいのかな?



内装も扉からちらっと覗けます。金持ち相手の商売なのでまあまあ凝った造りに見えますね。



Boeing Model 100
戦間期にボーイングで最も成功した戦闘機で、アメリカ陸軍にP-12として、アメリカ海軍にF4Bとして採用されています。
プラット&ホイットニーのエンジンのテストベッド機になったり映画俳優として映画に出演したりといった経歴を持っています。現在の塗装は陸軍のP-12仕様です。



Granville Brothers Gee Bee Model Z "City of Springfield"
見るからに危なかっしい。これはエアレース用の機体です。速さを求めた結果、大きいエンジンに出来る限り小型化した胴体と主翼を組み合わせた寸詰まりのアンバランスな機体に仕上がりました。後に開発されるソ連のI-16戦闘機と似ていますね。
実際速く、当時の陸上機の世界最速記録267.342mph(430.153km/h)を記録しましたが、操縦は相当ピーキーだったようです。本当、ステータスをすばやさだけに振った機体です。そして最後には右主翼が脱落し墜落してしまいました。スピード狂らしい最期といえばそうなるか?
これはレプリカですが、安全性を高めるために胴体と主翼をわずかに延ばして、エンジンも馬力の低いものを搭載して操縦性を高めています。



Stinson SR Reliant
2~6人乗りの小型旅客機です。写真は水上機ですが車輪やスキーを履くことも出来ます。いわゆる未開地用の機体、ブッシュプレーンですね。水上機はやはり目を引きます。



そして時代は一気に第二次世界大戦後へ。第二次世界大戦の機体は別フロアにたくさん収蔵されています。これらは後々。
目に飛び込んでくるのはF-86とMiG-15。朝鮮戦争時の西側と東側の主力戦闘機ですね。この2機の並びが見れるなんて感動です。特に東側の機体なんて日本じゃ見られないのでね、いやあすごい。



Mikoyan & Gurevich MiG-15bis
ソビエト連邦のミグ設計局が開発したジェット戦闘機です。1950年6月朝鮮戦争に投入され、アメリカ軍の昼間爆撃を停止させ、敵戦闘機に対して優位に立つなどの活躍を見せました。アメリカがF-86を投入してくるまでは。MiG-15bisはMiG-15の改良型で、MiG-15シリーズ中で最も多く生産されたタイプです。
博物館の機体は中国から持ち込まれたもので、そういう経緯もあるのか人民解放軍のマーキングがされています。



まさかの中国でしたね。ソ連やないんかい。
ミグの亜音速ジェット機は吸気口が豚の鼻に見えるからなんだかなあ・・・という。



Canadair CL-13B Sabre Mk.6
MiG-15と同様の亜音速ジェット機。CL-13BはF-86をカナダのカナディアがライセンス生産した機体です。他にもイタリア、オーストラリア、そして日本でもライセンス生産されました。
博物館の保存機は、カナダ空軍を退役後にボーイングのチェイサー機として飛行試験に携わっていました。そのせいか、機関銃の銃口が埋められていました。

今回はここまで。つづきます。


その20へ→

バンクーバー島の保存車両を探せ! その1 【2015/02/07~08】

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鉄道の通っていないバンクーバー島ですが昔はありました、その時の車両も残っています、というのはいつかも話しましたね。
バンクーバー島にある保存車両はあれだけではなく、まだ眠っているのです。それを見に行くのと、ちょうどこの日保存鉄道が走る日でしたのでそれも合わせて見に行こうと思います。

というわけで、レンタカーを借りてバンクーバー島を北へ向かいます。借りたのはジープ・コンパス。グリルを見なければ全然ジープっぽくないですな。アメ車を運転したかったのでこれにしたんですが、燃費がよろしくなくてやや後悔しました。次からは燃費のいいやつにしよう・・・。



走行中、ふと思いついて去年サケの遡上を見た川に寄ってその後の経過を見に行ったのですが、跡形もなかったですね。みんな流されたのか食われたのか・・・。
ちなみにこの日雨だったんで水位が上がってます。



今回はトランスカナダハイウェイを出来るだけ避けて旧道沿いを走っていったんですが、スクールバスが止まっていたんで寄っていきます。
Girardin Minibus。小型バスですね。



これも小型。トレーラーっぽいボンネットの割に寸詰まりなボディ・・・。



かまぼこ。Saf-T-Liner HDX。



さらに車を走らせると今度はE&N鉄道の廃駅が出てきました。コブルヒル駅Cobble Hillです。この屋根付きベンチみたいなのがこの駅の施設の全てです。駅というよりも仮乗降場かバス停みたいな印象で、日本の鉄道に慣れているとこれが駅とは最初思えないです。
実際、これより前にも同様のベンチを何回か見ているのですが、当時は見逃していました。今回のこれとこの後見るもう一つの駅のを見つけてようやく確信を得たと言う感じです。



線路なう。廃線だからね。



構内は単線の本線と列車交換の出来る副本線が1本。分岐器は普通かなと思いましたが、どうも副本線へは分岐できないような作りになっています。ノーズ可動とか大層なものでも無さそうですし。
末期には副本線は使われていなかったようですし(線路に草が生えている)副本線への誤進入防止を狙っていたのかもしれません。



さらに副本線には脱線器derailもありました。



駅前にバス停があったので覗いてみましたが、田舎らしい本数ですね。日曜日なんて1本だけだよ。でも平日は終バスが22時台にあるというのは意外ですね。というかカナダの路線バスは概して終バスが遅いです。平日は0時台とか当たり前。



今度は少しばかり長く走って、ダンカンを越えてシュメイナスChemainusまで行きます。そこに蒸気機関車と運材車が保存されています。



機関車はMacMillan Bloedelの1044号機です。軸配置は2-6-2T。石炭庫っぽいのが見当たらないので重油専燃かな?
状態は良好と言えます。塗装も塗り直されているようで綺麗です。昔はタンクに文字が書かれていたようですが今は真っ黒。シリンダーなど駆動部も黒いです。柵も低いので撮影や観察もしやすいです。



サイド。動輪が小さい。



運材車。丸太を載せます。実際に丸太が載ってるとわかりやすい展示になっていいですけどね。



運材車は2両繋いであります。台枠(?)は鉄製です。



小さい公園の一角にあります。



道路の向かいはE&N鉄道の本線があります。
ちょうど機関車のあるところはシュメイナスの町なので、もしかしたら駅が見つかるかもしれないと思って車を走らせていたら本当に見つかりました。



E&N鉄道シュメイナス駅。Chemainus Rd.沿いにあります。サブウェイの向かいにあります。
例によって簡素な無人駅です。というか踏切上に駅があるね。



駅舎(?)。屋根は他の無人駅よりも大きいですが、ベンチが無いので座れないですね。撤去されたのかもしれません。
黒い屋根瓦に赤い板の壁というのはナナイモ駅やポートアルバーニ駅でも見られたカナダ太平洋鉄道共通のカラースキームで、簡素な駅ながらもこだわりを感じさせます。



駅名標。下には末期に旅客運営をしていたVIA鉄道のシールが未だ貼られています。



プラットホームらしき構造物は無く、地面からそのまま乗り降りするスタイルだったようです。

続きます。



今回周った保存車両と駅の位置はこの通り。需要あるか知りませんが貼っておきます。記事が進むごとにポイントが開放されていくよ。

その2へ→

北米project ~Advance to U.S. その20 【2014/12/19~24】

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滑走路や駐機場の見えるフロアへ。早期警戒機や給油機がいますねえ。



滑走路には見慣れない旅客機が。B727-200です。まだまだいるもんですね。
機体に書かれているFirst Class Equine Air Travelは飛行機のチャーター会社のようです。



今アメリカを飛行している旅客機のレーダー図。flightradar24みたいなやつです。食べ物に群がる羽虫かよってくらいうじゃうじゃ飛んでいます。西海岸なんてすごいぜこれ。さすがアメリカ・・・。



ギャラリーに戻ります。半周してきましたね。ここまで来ると見たことのある機体もちらほら。



Grumman F9F-8 "Cougar"
グラマン初のジェット艦上戦闘機F9Fパンサーの改良型です。パンサーは垂直翼を装備した戦闘機でしたが、朝鮮戦争時に登場したソ連の後退翼を持ったMiG-15に対抗できなかったことから、急場しのぎとしてパンサーに後退翼を持たせてクーガーとしました。
写真の機体は1955年に海軍に納入され、海軍と海兵隊で活躍しました。

F9FとF-86を並べると、お前ら同世代のジェット機か?と思うくらい結構スタイルが違う感じです。



Douglas A-4F "Skyhawk II"
26年以上に渡り2960機が生産されたダグラスの艦上攻撃機です。
デルタ翼を折り畳まずに空母のエレベーターに載せられるほどの小型機でそれでいて馬力もあります。他にも機体は軽く整備も簡単と優秀な機体でした。
写真の機体は1966年製でアメリカ海軍機として東南アジア方面に配備されました。1980年に海軍の曲芸飛行チーム「ブルーエンジェルス」の所属となり、部隊内では4番機として13年間飛行していました。

機体サイズは隣のA-4の10年前の設計であるF9Fと同程度ですが主翼はスカイホークのほうがずっと短いです。攻撃機なのに兵装搭載量少なさそう(素人並みの感想
ブルーエンジェルスもいつかはお目にかかりたいものです。



Lockheed F-104C "Starfighter"
短い主翼に強力なエンジンを積んだ、おなじみ鉛筆戦闘機。
写真の機体は、アメリカ空軍で使用されたもの。NASAのマーキングがされていますが、この機体がエドワーズ基地の飛行試験センター(AFFTC)に配備されていた時に塗られたものなのかな?



Bell UH-1H "Iroquois (Huery)"
1955年から1976年の間に1万6000機以上が製造されたヘリコプターのベストセラー。多くは兵員・物資輸送や攻撃用にベトナム戦争に投入されました。今も軍民問わず現役やってます。
ここらへんからベトナム戦争エリアへ。



ベトナム戦争でも東西の名機が並べて展示されています。アメリカのF-4とソ連のMiG-21です。ミグの国籍マークはどこのだと思って調べたらチェコスロバキアでした。
F-4でかいなあ。意外と今まであまり目にしたことのないF-4。入間で偵察型のRF-4を見た時以来かな?



McDonell F-4C "Phantom II"
ファントム爺さん。ずんぐりむっくりで醜いとか水平尾翼が下向いててキモいとか言われてた戦闘機です。でも自分は割と好き。
元々はアメリカ海軍の艦隊防空用迎撃機として開発されましたが、後に空軍でも採用。このF-4Cも空軍向けのモデルです。
空軍機としてベトナム戦争に投入され、3機のMiG-21を撃墜したとのこと。



大型で推力が高いので兵装をたくさん積めます。ミサイル万能論(笑)です。C型も機関砲は装備してなかったはず。



Mikoyan & Gurevich MiG-21PFM
バラライカなどと呼ばれているミグ戦闘機の中でも特に有名な機種。ミグ設計局だけでも1万機以上が生産された、超音速戦闘機で最多の生産数を持ちます。
見た目はアレ(ノーズのショックコーンとかダサ・・・)ですが性能は高く、特にベトナム戦争ではミサイルをろくに使えず遠距離戦に持ち込めないアメリカ軍機に対して果敢に格闘戦を挑んでいって敵機をバッタバッタ落としていったとか何とか。構造も単純なので中小国ではMiG-21より新しい機体を退かせてまで現役張っているらしいぞ。
PFM型は垂直尾翼の拡大、レーダーの更新、機関砲の復活などの改良を施した前期生産型の決定版です。



Northrop YF-5A(N-156F) "Freedom Fighter"
ソ連のMiG-28。ノースロップが単純な構造、経済的、多用途、簡単な整備を満たした戦闘機として開発したもの。原型機はN-156Fという名前でした。
安価で単純な構造が受け、中小国など30ヶ国以上で運用され、米軍でも使用されました。

中小国でも運用できるような廉価な戦闘機(なにせレーダーが装備されていない)が、思いの外好評だったっていうやつ。今でも現役やってる国があるらしいぞ。
後にF-16でも同じようなことが起こりますね。



F/A-18のコックピット・モックアップ。乗れます。乗らなかったけど。



SR-71Aのノーズ。あんなデカいのにコックピットはこれだけ?

今回はここまで。
グレートギャラリーは次回でおしまいかな?


その21へ→

【ギャラリー】 ZGMF-1017M2 ジン・ハイマニューバ2型 【1/144HG】

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ジンハイマニューバ2型は、ザフト軍のモビルスーツ「ジン」の高機動仕様。
ハイマニューバには、M2型よりも先に開発されたZGMF-1017Mジンハイマニューバ(M型)が存在している。M型が加速・航続性能を強化したのに対し、M2型は格闘戦での機動力を伸ばしており、斬機刀やビームカービンといった近接用武装を装備している点からもそれが伺える。
新型機ゲイツまでの繋ぎであったが、操縦性が良いことからパイロットには好評だった。しかし、生産数は少なく特殊部隊など一部への配備に留まった。

1/144HG「ジンハイマニューバ2型」を製作しました。カナダ渡来後初めての本格的プラモ製作でしたが、肩慣らしでさくっと作りました。
改造したところは、モノアイをHアイズでクリアパーツ化、日本刀をコトブキヤの市販パーツに置き換えたくらいであとは素組です。
塗装は機体がニンジャを彷彿させ、そこからニンジャスレイヤーを連想したことから、赤でまとめました。



フロント。



サイド。



リア。



MMI-M636Kビームカービン。









MA-M92斬機刀。



以上、ジンハイマニューバ2型でした。

バンクーバー島の保存車両を探せ! その2 【2015/02/07~08】

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シュメイナスから来た道を戻ってダンカンまで南下します。そこから西へ向かい、やってきたのはレイク・カウチンLake Cowichan。
そこに保存車両が編成単位で保存されています。これを見て行きます。



Comox Logging & Railway Locomotive #12
先頭は、1927年製の12号機関車です。標準的な50トン級クラスB型シェイ式です。
スコーミッシュのメリル&リング林業Merril & Ring Lumber Co.用に新造されたもので、新製当初のロードナンバーは2号機でした。その後、テオドシア・アームでの運用を経て1945年にコモックス森林鉄道で1959年まで貨物列車の牽引や入換などで活躍しました。
引退後はレディスミス町、レディスミス鉄道歴史協会を経て現在はここカーツァ歴史協会が保存しています。



ダンカン以来、2機目のシェイです。
1機目を見た時には気づかなかったのですが、ボイラーが左にオフセット配置されているんですね。シリンダーやシャフトとの重量バランスを考慮した結果だそうです。うーん、変わった配置。



台車観察をしようとしたら・・・シャフトが無い。



気持ち悪い動きをすると話題のシリンダー。3シリンダーということでいいんだよな。



Crown Forest Industries Log Car
丸太を輸送するための長物車スタイルの運材車です。通常、運材車というと台車に骨組みだけというスケルトンカーが一般的です。前回の更新でシュメイナスで見た運材車がそれですね。
スケルトンカーは長物車よりも軽いので貨物列車を編成するときに、一列車あたりの編成を長物車の編成よりも長くすることが出来ます。しかし、線路に木の皮などのゴミを散らかしたり長物車よりも積載量が少なかったりという欠点があります。
ナナイモ湖やファースト湖、セカンド湖で積載された丸太はレディスミスで自走丸太積み下ろし車Humderginによって積み下ろされていました。
同様の運材車はレディスミスにもありましたね。丸太も積載されていて、当時の輸送形態がよく分かります。



Canadian National Railways Boc Car #42856
1916年製のカナダ国鉄用有蓋車です。1988年に引退しました。



Canadian National Railways Caboose #78876
1918年製の車掌車(カブース)。新製配置はBC州で、バンクーバー~エドモントン間、エドモントン~プリンスルパート間の列車に使われていました。
1950年代前半にバンクーバー島に転属となり、1988年3月27日に引退しました。カナダ国内で定期運用されていた最後の木造カブースでした。

という感じで、先頭が機関車で最後尾が車掌車という理想的編成で保存されていました。各車状態も素晴らしいと言えます。



ちな、保存場所はこんな風になってます。



ヘンテコな車両もいます。丸太の牽引車(左)と丸太をぶら下げて引っ張る車(右)です。



E&N Rail Kaatza Station
1912年開業のE&N鉄道のカーツァ駅。当初は林業用の貨物駅でしたが、1926~1975年の間では旅客営業も行っていました。現在はカーツァ駅博物館として活用されています。ちなみに移築されています。
旅客営業が開始された頃にはE&N鉄道はカナダ太平洋鉄道に売却されていたはずですので、駅舎はそのような意匠になっています。



カウチン湖も見れます。ほんの末端だけですが。



Plymouth Locomotive
駅舎の横にも保存車。1929年製ガソリン機関車。メリル&リング林業8号機として新造されました。オブリエン林業、ケリー林業などを経て1955年にウェスタン・フォレスト・インダストリーに売却されました。その間に機関はガソリンエンジンからカミンズの150馬力ディーゼルエンジンに換装されました。
WFIでは入換機として使われましたが、丸太輸送がトラックに切り替えられたことで1977年に用途廃止、翌年にビクトリアのオグデン・ポイントのドックの入換機としてウェストキャン・ターミナルに売却され1987年にそこで引退しました。
なんて経歴の多いスイッチャー・・・。ごくごく一般的なスタイルのスイッチャーですが、カウチン湖近辺で使われた機関車では唯一の現存機ということで保存されています。ロードナンバーは7号機です。



Speeder Trailer (Crummy)
得体の知れない客車っぽく見える何か。文字通りスピーダーの付随車です。スピーダーとは労働者輸送、救急車両、配達、保線車両用として製造された小型の自走車両です。各林業会社のキャンプに最低1両は配備されていました。シェイ式蒸気機関車が6~9mphの速度で貨物列車を牽引するのに対して、スピーダーは45mphで走行できるので、移動時間の短縮に貢献しました。
この付随車BCFP(British Columbia Forest Products)#145は1948~1949年製で、ニティナト・キャンプおよびケイキューズビーチ・キャンプで使われていました。40人を収容可能で、労働者とその家族や学生を輸送していました。
鉄道輸送廃止後は、車輪のフランジを取り去ることで移動可能なオフィス、食堂、倉庫として使用されていました。

手作り感満載。こういう当時の林業労働者の暮らしが垣間見える資料があるというのはいいですな。


他にもスチームドンキーや丸太掴み機などがありました。博物館の本館(駅舎内)は閉まっていたので、これはまた今度。また来ます。


その3へ→



保存車両マップ更新しました。

北米project ~Advance to U.S. その21 【2014/12/19~24】

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Taylor "Aerocar III"
ギャグ枠。なんかこう「自動車に翼つけたら最強じゃね?」みたいな感じで造られたんだろうなあという機体です。その発想はあったけどさあ。分類としては「道路を走れる飛行機」ということで、どうも飛行機らしい。
こんなんでもちゃんと耐空証明は取得していて、試作機は1949年に完成しましたが1956年までCAA(FAAの前身)の認可が下りなかったそうな。そりゃそうだ(その間7年も何してたんだろう)。飛行性能は満足のいくものだったらしい。
主翼と尾翼は着脱式で、着脱は15分程度で出来ます。さすがに翼を付けたまんま道路を走るってことはないようです。ただし、外した翼はトレーラーに載せてエアロカー自身がが牽引できるようになっています。
最近はまたエアロカーが開発されているとか何とか・・・。どっちにしろ日本では(調布飛行場の事故もあったし)無理じゃろうな。



主翼を広げるとこうなる。
ところでこれ、飛行中どうやって推進すんの?って思ったんですが、テールにプロペラが付いてました。写真だとわかりづらいですが。



Williams X-Jet
クッパクラウンSF映画に出てきそうなアレ。単座VTOLジェット機らしいぞ。



Boeing 737-201
小型ジェット旅客機のベストセラーB737の初期型の生首です。塗装はUSエアウェイのものですがアメリカン航空みたい。



機内に入れる!
コックピットから見て行きます。いわゆる737クラシックなので計器がたくさん。



客室は2+2配置のビジネスクラスがあります。荷物棚から吊り下げられているのはモニターで、映像が流されていました。



Lockheed M-21 "Blackbird"
マッハ3超の速度と高度8万5千フィートの高度で飛行する偵察機。戦略偵察機SR-71「ブラックバード」のプロトタイプとなったA-12から派生した機体で、両者の姿はよく似ています。
CIAの「タグボード計画」により開発されたM-21の目的は偵察用ドローンD-21の母機となることでした。背中にD-21を載せたまま飛行し、敵国の領空でD-21を射出するというもの。機体の背中に付いているエンジンのようなものがD-21ドローンです。
博物館の機体は唯一の現存機です。



デカい偵察機です。当時はただデカいなあとしか思ってなかったんで、的を外した写真しか撮ってないです、はい。ドローンが付いてるとか知らなかった。



AGM-86B
空中で発射するタイプの巡航ミサイル(ACLM)です。ミサイルっぽくない、どちらかといえばドローンのような形です。



Douglas DC-3
バンクーバーでも見たベストセラー旅客機。1936年にアメリカン航空で運用されたのを皮切りに合計1万機以上を生産しました。1938年にはアメリカの航空路線の機材の95%がDC-3だったという逸話も。
博物館の機体は1940年にアメリカン航空用に造られたもので、現在はアラスカ航空の塗装をまとっています。
前々回くらいに載せ忘れたので今更ですが。



そして舞台は地球を飛び出し宇宙へ!ソ連と競い合って宇宙開発を引っ張ってきた国ですからね。



Apollo Lunar Roving Vehicle
アポロ計画で使われた月面移動車(LRV)です。これはモックアップで、本物は月に置いてきたとか。



Command Module 007A
アポロ宇宙船の一部、コマンドモジュールです。宇宙飛行士の居住スペースになって、地球に帰還する際使われるのもこれです。「アポロ」といえばこの形ですな。
この007Aはコマンドモジュールの初期型で、月には打ち上げられず地球での試験や宇宙飛行士の訓練に使われました。



モジュールの中。まあ狭い。



Destiny Laboratory Module
国際宇宙ステーション「デスティニー」の実験用モジュールのモックアップです。今も宇宙で実験をやってます。



グレートギャラリーはこれで終了。お昼を過ぎたのでご飯兼休憩にします。とはいえあんまり空いていなかったのでサラダだけにしました。
このサラダ、オレンジやベリーを乗せてあってう~むという感じ。アメリカ人(カナダ人)の、サラダやメインに甘いもん入れるセンスは理解できませぬなぁ・・・。


その22へ→

バンクーバー島の保存車両を探せ! その3 【2015/02/07~08】

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レイクカウチンからダンカンへ戻ってきました。ダウンタウンにはE&N鉄道の線路が残っていて、線路の周りを駐車場が囲んでいます。列車がいたら撮りやすそう。
ここにも保存車両があるので見て行きましょう。



Canadian National Railways caboose #79124
1917年製のカナダ国鉄の木造車掌車。車体長は37フィート2インチ(11.3m)で重量は23トン。快適装置としてストーブと氷箱がありました。
1953年に大規模改修を受け、以降はヤブー~カウチンベイ間の貨物列車で使われ、1982年に引退しました。
保存に際しては、最盛期を再現するためにオレンジの塗装に楓の葉のマーキングがされています。レイクカウチンのカブースよりも再現度は高いと言えます。



車内は事務所に改造されていました。



車掌車は駅の横に置かれています。元々線路があったところとは無関係の位置にあるようです。
・・・というかこの、駅舎と本線の間の不自然な「間」はなんなんでしょう。線路脇にあるプラットホームも後付っぽいし、何より駅舎のすぐ脇にあるコンクリの部分がホームのはず。・・・線路引剥がしたなこれ。



ああ、やっぱり。本線だった線路を剥がして、副本線を本線にしたようです。副本線は2本くらいあったかもしれませんね。この突き出たようなホームもやはり後付か。
じゃあ剥がされた本線のあった場所は今何があるのかと思って振り返ってみると、駐車場になっていました。なるほどね。



手書きしていくスタイルの時刻表。今日も列車は来ない。
VIA鉄道の看板もそのままですね。これも歴史の一部ということで外さずにしているのかな?



ダンカンはトーテムポールの町。インディアンの居留地が近くにあるんだそうです。



ダンカン駅の駅舎。標準的なCPR駅舎です。室内は郷土資料館になっています。
ところでカナダの駅はどうして駅名標を側面に掲出するのかが分かりません。なんで正面にしないんだ?そのほうがスッキリするのに。



C型のスクールバスが停まってたんで撮影。



トーテムポールとカブースを一緒に。
この後は、ダンカンの模型屋で鉄道模型を少々購入していき、そしてこの日最後の目的地へ。



はい、着きました。BCフォレスト・ディスカバリー・センターです。11月に看板であるこの1号機関車を見ただけで終わりましたが、今回は園内にも入ります。
改めて1号機関車を見てみると、確かにボイラーがオフセットされていますね。


この日はちょうどメープルシロップ・フェスティバルが開催されていたので、それに合わせてきました。駐車場もよく埋まっています。



アトラクション用の保存鉄道が今日は走っているので、とにかくまずはそれを見に行きます。



やってきました。小型のスイッチャーと客車が3両です。手前の白い棒の標識がアレだけどまあまあいいんじゃないかな?



牽引機はCowichan Rivver Railway #26 "Green Hornet"で、元々はBC電力のヨルダン川水力発電ダムとその送電線建設のための専用線のガソリン機関車として製造されました。現在はディーゼルエンジンに換装されています。



後追い。



先回りしてもう一度撮影します。後ろには池が広がるんですが分からないですね。何よりも天気がすぐれない・・・。

今日はここまで。つづきます。


その4へ→

北米project ~Advance to U.S. その22 【2014/12/19~24】

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休憩を終えたらまた館内を巡ります。今度は屋外に行ってみましょう。



Boeing B-29 "Superfortress"
日本各地を空襲したあまりに有名な戦略爆撃機B-29。アメリカじゃ太平洋戦争を終結に導いた英雄です。価値観の違いというやつですね。
この機体(機体名:T-Square 54)は第二次世界大戦中、太平洋方面の第875爆撃航空隊に所属し、37回の爆撃任務に就きました。明言されてませんが、日本の何処かを爆撃したんでしょうな。
で、B-29は見るのを楽しみにしていた機体のひとつでしたが・・・なんじゃこりゃ。機体がビニールで覆われていて、機体の形状しか分かりません。前にモルボール処理された戦闘機の写真を見たことがありますが、同じような感じです。
実機はビニールの中で子細に観察することは出来ませんでしたが、モスボール処理っぽい様子を見れたのは収穫、と思うしかないですね。また来ます。



Boeing 787 ZA003 "Dreamliner"
ボーイングの中型ジェット旅客機B787の試作3号機(ZA003)です。飛行試験や型式証明のためのデータ収集に用いられ、23ヶ国を展示飛行するドリームツアーも当機で行われました。
2014年11月8日にボーイングから寄贈されたばかりのニューフェイス(訪問時は12月なので寄贈日から1ヶ月半程度)です。寄贈されて間もないので機体もピカピカ。



新幹線とも形容されたつるんとした丸いノーズが特徴的です。
この時は787単独で展示されていましたが、現在はコンコルドとエアフォースワンと並べて展示されているようです。



ZA003はロールスロイス製の「トレント1000」エンジンを搭載します。エンジンカウルにぎざぎざが付いているのが特徴で、これで他の機種と見分けることが出来ます。
エンジンの青焼けがいいですな。プラモデルの参考になるかも?



垂直尾翼の787の文字とレジ番N787BX。塗装はボーイングのハウスカラーです。曲線、グラデーション、ストライプと、モデラーにとっては嫌らしい塗装です。
先日、日本に寄贈された試作1号機ZA001もこの塗装でしたね。ZA001、ちゃんとした展示をされるといいんですけどね、ちょっと心配してる。



搭乗も出来ます。まだ787には乗ったことがないので、これが787初搭乗となります。



コックピット。737クラシックを見た後だととてもスッキリしているように見える。



ビジネスシートかな?座ることはできないです。
通電しているので天井の間接照明が作動しています。



エコノミーシート。量産型と同じ3-3-3配置です。
その後ろはがらんどうで、たぶん飛行試験に使う測定機器を載せてたんだと思います。



ギャレーを見ておしまい。現役機にも乗りたいですね。



Boeing WB-47E "Stratjet"
B-29の後継機として開発された戦略爆撃機です。後退翼、ポッドマウント式エンジン、自転車式降着装置など当時の新機軸が盛り込まれています。
博物館の機体は1953~1963年にアメリカ空軍の戦略航空軍団で運用され、その後は気象観測機のWB-47に改造され1970年代に海軍で使用されました。
あんま馴染みのない爆撃機です、はい。



Mikoyan & Gurevich MiG-17F
朝鮮戦争時に猛威を振るったMiG-15のマイナーチェンジ機です。MiG-15の弱点だった急降下時の性能も改善されています。
F型はアフターバーナー付きのクリモフVK-1Fエンジンを搭載していますが、博物館の機体はVK-1Fが入手できなくなったためアフターバーナーの無いVK-1を搭載しています。1983年にモロッコ空軍からアメリカに持ち込まれたもので、持ち込むのに色々大変だったらしいです。
塗装は北ベトナム軍の迷彩塗装をまとっています。ネギです。ベトナム戦争時には性能で勝るアメリカ軍機に果敢に挑んでいき、撃墜記録もあるようです。
MiG-15と似ていますが、主翼の後退角や付け根の位置を見れば分かるんだそうですが、この角度じゃ分かんねえな。



どうしても吸気口を正面から見たくなる衝動に駆られます。ブタ鼻・・・。



McDonell Dauglas AV-8C "Harrier"
垂直離着陸(V/STOL)の出来る戦闘機。ペガサス推力偏向エンジンと胴体にある4つの可変ノズルを使って垂直に離着陸するというちょっと危なっかしいがそれがハリアー独特の発進法でね、上がっちまえばどうって事無い!自転車だってそうだろう?一度乗ったらコツは一生忘れねえモンだ!
元々はイギリスのホーカー・シドレーが開発したもので、アメリカのマクドネル・ダグラスも生産しています。C型はAV-8B「ハリアーII」までの繋ぎとしてA型をマイナーチェンジしたものです。
博物館の機体はアメリカ海兵隊の第542航空攻撃隊で運用されていました。
マーベリックミサイルで橋を破壊したりテロリストをミサイルで文字通りふっ飛ばしたりして有名なアレ(劇中に登場したのはハリアーIIだけど)。



Grumman A-6E "Intruder"
朝鮮戦争後に開発が初められた頑丈で多用途で全天候型の艦上攻撃機です。攻撃機らしいずんぐりむっくりなフォルム。置き換えペースの早かった当時の機体群の中では長生きしたほうだと思います。
博物館のA-6Eは1972年就役で、アメリカ海軍航空隊で第一次湾岸戦争中イラクを爆撃しました。塗装は1972年ベトナム戦争で撃墜された空母キティホークのVA-52"Viceroy 502"のものになっています。



Grumman F-14A "Tomcat"
映画「トップガン」の主役機で有名な艦上戦闘機。可変翼付きというマニア受けしそうな機構から退役後も根強い人気を持ちます。あとはマクロスに出てくるバルキリーのモチーフになったのもこれですね。実際カッコいい。
戦闘機というより艦隊防空のための迎撃機の側面が強いとも。可変翼の採用により空母離着陸時や旋回時に必要な低速性能と戦闘時に必要な高速性能を両立させることができ、空対空ミサイル「フェニックス」を運用することで高い防空能力を持ちます。



可変翼。これは高速巡航時の形態ですねぇ。



Fiat G.91Pan
イタリアのフィアットがNATO加盟国向けに開発した戦闘爆撃機です。後退翼、尾翼、胴体などはF-86を参考にしていて、ノーズコーンでだいぶ印象が変わっていますが確かに似ています。
このPAN型は、イタリアの曲技飛行隊「フレッチェ・トリコローリ」(三色の矢、転じてイタリア国旗)用にチューンナップされた型式で、1963~1981年の間運用されました。



発足当時のボーイングの社屋の復元です。時間があれば後で中も見ます。



ウィングレットのモニュメントがありました。主翼の端に付けることで燃費が改善される部品です。

外に出たので、そのまま今度はエアパークへ向かいます。


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バンクーバー島の保存車両を探せ! その4 【2015/02/07~08】

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とりあえず列車の撮影は終えたので、30分後の次の便までBC Forest Discovery Centreを探索します。



スチームドンキー。



スケルトンタイプの運材車。
スチームドンキーを使って運材車に載せてある丸太を吊り上げるという状況を展示しているんでしょう。



広場に置いてある重機。まるで墓場。



保存鉄道の車庫にはシェイ式蒸気機関車が。今日は動きません。ていうか動くのかなこれ。



本線との連絡はこのようなスイッチバック方式。鉄道模型みたいで面白いです。本線の配線も8の字エンドレスなので本当に1分の1鉄道模型のような感じです。



車庫はこんなふうになってます。



スピーダートレーラーっぽい車。グリルがいかつい。



後ろを振り向けば、反対側からグリーンホーネットの列車が通過していきます。ちょうどデルタ線のところから撮影。
気がつけば天気も晴れ間が見えるくらいに回復してきました。



また先回りして2回目を狙います。このダイヤモンドクロスのあたりですね。ちなみにレールの軌間は36インチ(914mm)幅の狭軌です。カナダにもこんなナローゲージがあるんだ(*^◯^*)



来ました。これはなかなかいいんじゃないのかい?気に入っている写真です。



引きでも撮影。



停車中にオーソドックスな編成写真もとっておきます。



客車。う~ん、貨車改造のかほり。



カウチンリバー鉄道のホッパ車。無蓋車かもしれない。



タンク車。連結器がピン・リンク式(朝顔型)っぽいですね。

つづきます。


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バンクーバー島の保存車両を探せ! その5 【2015/02/07~08】

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満足のいく機関車の写真が撮れたので、次は森の中を歩いてみます。そしたら、人だかりが見えたのでそこに行きます。



おっちゃんが樹の幹にドリルを挿して穴を開けていました。
これはメープルシロップの採取の仕方の実演です。穴を開けて樹液を抽出させるんですね。



開けた穴にノズルを挿しこんで、そこから管を通してタンクに樹液を貯めます。
この時点では樹液は水のような粘性の殆ど無い状態で、これを煮詰めていくことでいつも食べているメープルシロップになるわけです。煮詰め具合によって5つのクラスに分けられます。
樹液は飲んでみることも出来ます。ほんのりわずかに甘い水という感じでした。
ちなみにカナダ人は毎日メープルシロップを飲んでいるわけじゃないぞ。日本人が毎日スシを食べないのと同じだな。



車庫です。線路が延びていますが途切れてますね。庫内は公開されてませんでした。



BC Forest Productsの9号機関車。Whitcomb Locomotive製の電気式ディーゼル機関車です。その隣にいるタンク車は消防車なのかな?



レールは三条軌ってことでいいのかな。



デルタ線。あの茂みの向こうに本線があります。デルタ線の途中にもう一本分岐しているのが珍しいといえば珍しいのか?線路のことは分からない。



乗る気はなかったんですが、気が変わりました。列車に乗ってみます。軽快な走りを見せます。楽しい。



作業機械。用途が分からない。



ダイヤモンドクロスを渡ります。



車庫を通り過ぎます。



製材所っぽい建物が目に入ります。



湖の上を少しだけ走ります。対岸には行かない渡らずの橋です。



途中駅は通過。急行です。
楽しかったです。また乗ります。



今更ですが配線はこうです。



ガレージ。古そうな自動車が置かれていますが、入り口には網がかかってるわ前にはベンチを置くわあんまり見せる気はないらしい。



こんな感じです。こいつら絶対走れるよ。



ロードローラーだッ!しかも動力が蒸気機関。これは驚き。これも走るんだろうな。



蒸気トラック。うーん、すごい(小並)

こんな感じでした。楽しかったです。また来ます。
今日はこれでおしまい。お家に帰りました。翌日へ続く。


その6へ→

北米project ~Advance to U.S. その23 【2014/12/19~24】

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次は本館から道路を挟んで反対側にあるスペースギャラリーへ。
スペースシャトルのモックアップがあります。



シャトルのカーゴの中も見れます。
時間が推しているのでここは軽く見るに留めさせてもらいました。また来ます。
ここから外に出るとエアパークに行けます。



Concorde
史上初、そして現時点で唯一の超音速旅客機。ロマンあふれる機体ですがロマンしか無かった模様。
軍用機で超音速が突破されるようになると、旅客機でもそれを求めるようになるのはまあ自然な流れであって、イギリスとフランスが共同開発しました。他にもアメリカやソ連が超音速旅客機を開発していましたが、こちらは最終的にポシャりました。
細長い胴体とオージー翼にオリンパス593 Mk.610エンジンを4発、さらにフライバイワイヤも搭載し、巡航速度はマッハ2。はっやーい。通常のジェット機が片道運航する間にコンコルドなら行って戻ってこれます。当時の航空機技術の最先端を文字通り突っ走ってました。
ですが、ソニックブームの発生や航続距離の短さゆえに就航路線が限られたり燃費も極悪だったり(不運にもオイルショックと時期が重なってもうアレ)で需要が生まれず、生産数はわずか20機、運航先はブリティッシュエアウェイズとエールフランスだけとなりました。
この機体(G-BOAG)は「アルファゴルフ」という名の量産型14号機で、1978年4月初飛行、1980年にブリティッシュエアウェイズで運行を始めました。飛行時間は1万6千時間以上で、2003年11月5日に最終運行をしました。ニューヨークからシアトルへの回航時には同区間最速の3時間55分12秒を記録、うち1時間34分4秒間は超音速飛行をしました。

本物のコンコルドです!細い!
コンコルドは需要はなかったけど人気はあったようで、ほとんどの機体がイギリスとフランスを中心とした欧米の国々で保存・展示されています。この航空博物館のもそのひとつです。日本にはない。JALが導入していたら保存されたかもね。
コンコルドが見れて早くも満足。



機内に入れます。座席はエコノミークラス相当ですかね。まあ狭い。なお料金はファーストクラスよりも高かった模様。金で時間を買ってたんですな。



座席も狭いですが、何と言っても窓が小さい。
内側の窓は他の旅客機と同程度ですが、外側の窓が小さい。はがきサイズの大きさだとか。うーむ、これじゃ外が殆ど見えないです。



オリンパス593 Mk.610エンジン。旅客機のエンジンに見えない・・・。燃料をバカ食いします。



Boeing 737-130
1967年から45年間以上に渡り8000機以上が生産されているジェット機のベストセラー。今も生産や新型モデルの開発が続いているから1万機は超すだろうし、全旅客機を含んだ最多生産記録を持つダグラスDC-3の1万7千機の数字もそのうち破るかもしれません。
このB737-130(N515NA)は737の初期型である737-100型の最初の機体でなおかつ737シリーズ全体の初号機でもあります。ボーイングの飛行試験機として使われ、1974年にはNASAのバージニア州ラングレー研究センターに移籍し実験機として使われました。
全ての737の原典がここに。これも感激ものです。ノーズは現行の737NGシリーズとは少し違うか?地面からの高さもやや低いかも。垂直尾翼は絶対にこっちのほうが小さい。



何よりもエンジンが異なっています。
プラット&ホイットニーJT8D-7低バイパスエンジンを搭載しています。細いし、弱そう。
地面とのクリアランス確保のためにパイロンを設けずに主翼に直留めしているのが特徴。離陸時とか結構ギリギリなんじゃないかなコレ。



Boeing 727-223
ボーイング707をベースにした中距離用ジェット機で、胴体後部に集中して配置された3発のジェットエンジンとT字の尾翼が他のボーイング機にはない独特なスタイルをしています。物心ついた時には既に日本の空からは退役していたんで馴染みはないです。
リアエンジン方式と主翼の高揚力装置の採用により短距離での離陸が可能となり、707では就航できなかった地方の小さな空港でも運用できるようになったことから約100社の航空会社で採用され、737と共に地方空港のジェット化に大きく寄与しました。総生産数は約1800機で、737に抜かれるまではジェット機で最多の生産数でした。日本では全日空が多数運用していたそうで。
このB727-223(N874AA)はアメリカン航空の機材でした。金属地剥き出しのボディが特徴です。最近は塗装するようになりましたね。



特徴的なエンジンと尾翼。エンジンは737と同様のプラット&ホイットニーJT8D-17を搭載します。
三発機はエンジン配置が独特なので面白いです。727はそうでもないですが、DC-10やMD-11は垂直尾翼の根本に搭載された3発目のエンジンは折れるんじゃないかと思うくらい危なっかしいですね。



Boeing 747-121
言わずと知れた世界初の2階建てジェット旅客機「ジャンボジェット」。1969年の初飛行以来、現在も生産が続けられているベストセラー。現在の生産数は1400機くらい。
その圧倒的輸送力により航空券の安売りが可能になり、航空機輸送の大衆化に大きく貢献しました。日本でもたくさん飛んでいましたね。
この機体(N7470)はB747の初号機で、飛行試験を行った他にも777用のエンジン開発の試験にも供されていました。



機首にはエアラインのロゴマークが貼られています。JALとアメリカン航空とトランスカナダ航空くらいしか分からないですけど。塗装はボーイングの昔のハウスカラーで、JALの旧塗装のようにも見えます。
それと、747の初期型は2階部分が現行モデルより小さく窓も少ないのが特徴です。ファーストクラス用のラウンジに使われていたとか。



Lockheed L-1049G "Super Constellation"
ロッキードが開発したレシプロ四発旅客機で、最後のレシプロ大型旅客機として知られています。愛称は「コニー」。日本のエアラインには導入されなかったので馴染みのない機体ですが、「空の貴婦人」と呼ばれるほどに美しいデザインが人気で、多くの博物館で保存されているようです。
L-1049Gは、L-049の胴体をストレッチしたL-1049の主翼翼端に燃料タンクを追加搭載して航続距離を延ばしたもので、太平洋・大西洋横断路線に投入されました。
この機体(CF-TGE)はトランスカナダ航空で運用され、退役後は一時レストランとして使われていました。
そんなに美しい機体かなぁ、コックピット周りが潰れた感じのデザインに見えてあまりそうとは・・・と思いますが、人気だそうです。



独特なのが3枚の垂直尾翼です。



Boeing VC-137B "Air Force One"
ボーイング707-120をベースにしたアメリカ大統領専用機初のジェット機(機体名SAM970; Special Air Missions 970)です。1959年にスーパーコンステレーションを置き換えるために導入しました。
アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン大統領を乗せていました。1962年に後継のVC-137Cに任を譲った後は、1996年6月まで副大統領と要人の輸送機として活躍しました。
コンコルドと並ぶエアパークの目玉ですね。ちなみに「エアフォースワン」は大統領専用機の愛称ではなくて、アメリカ空軍が大統領が搭乗した機に対して使うコールサインです。なので、戦闘機だろうが輸送機だろうが羽の付いたカヌーだろうが、それに大統領が乗っていればそれがエアフォースワンと呼ばれるわけです。



エアフォースワンは機内に入れます。



大統領選用寝台(たぶん)



大統領選専用ソファー(だったはず)
核ミサイルの発射ボタンはどこにあるんだ?



操縦席。



ロマンを追い求めたコンコルドと現実に則した787。旅客機はゆくゆくは高速化か大型化のどっちかになると思ったら、結局は経済性が重視されたっていうオチでした。次の時代にはどんな旅客機が要求されていくんでしょうね。楽しみです。

エアパークは以上です。次からはお待ちかね、第二次世界大戦編です。


その24へ→

バンクーバー島の保存車両を探せ! その6 【2015/02/07~08】

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2月8日(日)
今日も朝からレンタカーを走らせてバンクーバー島を北に進みます。まずはダンカンを越えて一気にナナイモまで行って、ナナイモを発着する水上機を撮影します。
就航しているキャリアはビクトリアでもよく見るハーバーエアだし、機材もDHC-3-Tばかりだろうなあと思っていたんですが。



なんだあいつ?DHC-3より小さいしエンジンはレシプロだぞ!?
でまあ、何かというとDHC-2「ビーバー」というブッシュプレーンです。見ての通りDHC-3よりも小型です。レシプロエンジンを積んでる旅客機というのがツボりました。まだまだ探せばいるもんだ。
これのレジ番はC-FEBE。



ハーバーエアのDHC-3-T(C-GOPP)が到着します。



加えてもう一機(C-FHAA)飛来します。



さらにトフィーノエアのDHC-2(C-GFLT)も到着します。ハーバー航空以外にも就航しているキャリアがあったのか・・・。



次の飛行機を待っている間にBCフェリーのMV Quinsamがナナイモを離れて行きました。ナナイモとガブリオラ島を結んでいます。
この辺りから雨が降り出してきました。いつもの小雨なので撮影にはあまり支障なしですが、うーんこの。



C-GOPPが折り返し、出発します。



離水。



これで朝練はおしまい。発着間隔が開くので撤退します。
DHC-2が見られたのは収穫でした。レシプロ独特のカラカラしたエンジン音がいいですね。



せっかくなのでついでにBCトランジットも撮影してきます。NFIのエクセルシオールシリーズは近場ではナナイモかバンクーバーでしか見られませんからね。
というわけでXN40です。やはり屋根カバーがカッコいい。



リアは一面緑に天然ガス車の文字。



バスターミナルにバスが集結します。
ナナイモ管内のバスのダイヤは1時間ヘッドで、その時刻に合わせて各系統のバスがバスターミナルを発着するという方式。乗り継ぎとかしやすくていいですな。



発車したところも押さえます。同時刻に各系統が発車するので数分の間に何台もバスが通ります。まあほとんどXN40なのですが。



1台だけ旧型のD40LFが運用に入っていました。



E&N鉄道のナナイモ駅駅舎にも寄って行きました。
これでナナイモ編はおしまい。次の場所へ移動します。


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北米project ~Advance to U.S. その24 【2014/12/19~24】

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本日のメイン会場、第二次世界大戦ギャラリーです。大戦中の各国の垂涎モノのウォーバードたちが集結しています。
では見て行きましょう。



Supermarine "Spitfire Mk.IX"
最初はイギリス代表「スピットファイア」。楕円翼の形をした主翼が特徴的な戦闘機です。バトル・オブ・ブリテンにおいて侵攻してくるドイツの戦闘機や爆撃機を戦闘を繰り広げたのが有名かな?
博物館の機体は1944年製で、同年6月6日のノルマンディー上陸作戦時には支援作戦任務に参加しました。戦後はオランダ空軍とベルギー空軍に転属した後退役しました。
これは知ってる、有名だよね。本物ですねぇ、いいですねぇ。



ノーズが細長いのが液冷エンジン機の特徴ですね。視界悪そう。



Messerschmitt Bf109E-3
ドイツ代表。ドッグファイト主流の時代にあって世界初の一撃離脱戦法を主眼に設計された戦闘機で、なおかつ世界最多の生産数記録(約3万3千機)を持つ戦闘機です。
ドイツ以外でも運用されていて、日本でも数機が試験運用された他、搭載エンジンであるダイムラー・ベンツ「DB601」はライセンス生産されて液冷エンジン「アツタ」として艦上爆撃機「彗星」に採用されています。なお精密すぎてあまり使いこなせなかった模様。
この機体もスペインのイスパノ製HA1112です。でもどうやらドイツ製らしい。塗装はナチスドイツ空軍のエース「ハンス・アッシ・ハーン」の搭乗機を再現しています。
これは知らなかった。一撃離脱機らしく降下姿勢で展示されています。



Curtiss P-40N "Warhawk"
アメリカ代表その1。他にもまだまだいます。
アメリカ陸軍の戦闘機で、第二次大戦時には頑丈さだけが取り柄であとは既に旧式化していましたが、それでも1944年までに約1万5千機が生産されて、よく頑張ったとか。
P-40で有名なのがアメリカの義勇兵部隊「フライング・タイガース」です。まあ義勇兵というのは建前で実際はほとんどアメリカ軍の正規部隊だったんですが。なんでや!中国国民党軍を支援するためなので、国籍マークはそれが描かれています。
博物館の機体は1945年ニューヨーク州バッファローの工場からアリゾナ州ツクソンまでのわずか60時間の飛行だけで生涯を終えたもので、軍用機の中でも最も短い飛行時間だと言われています。よってフライング・タイガースとは縁のない機体です。



日本軍機の撃墜マークが目を引きますね。6機撃墜なのでエースパイロットだな。
エンジンカウルのO'reilly's daughterというのは陸軍航空隊の有名な酒宴の歌なんですって。



あとはこのシャークティースが特徴的。虎なのに鮫なのかよ・・・。



Nakajima Ki-43IIIa "Hayabusa"
お待ちかね、日本代表は帝国陸軍の一式戦闘機「隼」です。火力が弱いけど防弾装備が充実していました。
何かと海軍の零戦と比較されて(しかも零戦よりも劣っていると評価されて)しまいがちですが、隼は零戦よりも操縦性が高く、第二次大戦中最も扱いやすい戦闘機とここでは評されています。やるじゃん。
博物館の機体は、千島列島の占守島で回収した4機の残骸をもとに再構築されたものです。外板は新しく貼り直したのかも分からないですけど綺麗ですね。
塗装は1945年、アリューシャン列島から飛来する米軍爆撃機からの空襲から本土防衛のために、やはり占守島の第54戦隊第3中隊に配備されていた立川飛行機製のキ43三型のものです。金属地にまだら塗装です。ペンキ無かったのかな?




現存する隼が見れて満足です。知覧に映画撮影用の模型はありましたが、実機は日本にないですからね。感激だなあ。
連合国コードネームの"Oscar"ではなくちゃんと"Hayabusa"と説明されていたのもよかったです。



レシプロ戦闘機は斜め後ろから見るのが好きです。



飛行機の他にも日本軍に関する史料が展示されています。例えばこの寄せ書き。金剛でも轟沈したのかな?違いますね、特攻前ですね、どうも。



3分で分かる日本軍動画。飲酒運転上等。



発艦前の艦載機勢揃い。どの空母かな?発艦前のシーンはいつか模型で再現したいものです。



鳳翔さんが出ていました。やったね。

つづきます。


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