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Channel: 黒鉄重工
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陸上自衛隊の訓練展示を見学する その4 【2014/07/06】

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おまちかねの訓練展示です。
侵攻してきた敵部隊との接触からその制圧までの流れを行うというもの。
グラウンド内という制約のため本格的訓練とは色々遠いのかも知れませんが、実際の装備を使用するので迫力があります。隊員の動きも目を見張ります。



最初はOH-1ニンジャによる上空からの偵察。すごく細い。
OH-1は川崎重工製の国産の観測ヘリコプターで、索敵サイトをローター直下に装備しています。
無関節ハブローターシステムを搭載しているのが特徴で、宙返りやバレルロールなど従来のヘリコプターでは出来ない芸当が可能。
ただ、毎度ながら調達費がお高いので30機程度しか調達できなかった模様。



偵察を終えたOH-1に続いてやってきたUH-1から今度は斥候部隊が降下します。
UH-1は米ベル・エアクラフトの汎用ヘリコプターで、16,000機ほどが生産された西側ヘリのベストセラー。日本では富士重工がライセンス生産しています。



ロープを伝い地上へ降下。
いとも簡単にやってのけますが落ちたら死にますからね。すごいなあ。



奥へ行きます。出番終わりかな?



ヘリは引き上げていきます。
いかんせん天気が悪いんで暗いですな。



偵察オートバイによる地上からの偵察。敵部隊の位置や規模なんかを偵察します。



バイクを盾にして小銃の空砲を撃ちます。撃っているのは89式小銃かな?



87式偵察警戒車も登場。



空砲を撃ちます。25mm機関銃と侮る無かれ、迫力十分です。



AH-1による攻撃。
AH-1はベル・エアクラフトが開発した世界初の攻撃ヘリコプターで、富士重工のライセンス生産により陸上自衛隊では70機程度を保有。



仮想的部隊役の74式戦車。老兵は後進に訓練展示の華を譲ります。



まあこんな感じにボコボコにされるわけですが。
被弾した時は信号炎を上げます。色は数種類ありますが、それが表すところはよく聞こえなかったんで分からないです。



203mm自走りゅう弾砲(と写真の右に155mm自走りゅう弾砲)による射撃です。



砲身を上げます。
ここで、「大きな音がするので耳の保護にご注意ください」みたいなアナウンスが。空砲やし大したことないやろ~、そう思っていた時期が私にもありました。



やばかった。すごいやばかった。
それこそ鼓膜が破けるんじゃないかという程の轟音で、身体はビリビリと振動するし、心臓の弱いじいさんばあさんはそのままショック死してしまうんじゃないかと思うほど。
後で自衛官に聞いた話ですが、音は実弾の発射より大きいんじゃないかとのこと。もっとも、射撃要員は耳栓をつけているので正確なところは分からないそうです。



203mm自走りゅう弾砲の砲撃の後に、90式戦車が突入します。



戦車の空砲もこれまた凄まじい!



90式戦車の砲撃でアグレッサーの74式戦車が被弾します。



90式戦車の後ろに展開する92式地雷原処理車。
爆導索を積んだロケット弾を地雷原に向けて発射し、爆導索沿いに地雷原を爆発させ隊員や車両の通路を強制的に確保するという、なかなか体育会系的な装備。
ロケット弾を発射するはずもないので、カバーを開けるだけです。


長くなるので次回に続きます。


その5へ→

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