休憩を終えたらまた館内を巡ります。今度は屋外に行ってみましょう。
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Boeing B-29 "Superfortress"
日本各地を空襲したあまりに有名な戦略爆撃機B-29。アメリカじゃ太平洋戦争を終結に導いた英雄です。価値観の違いというやつですね。
この機体(機体名:T-Square 54)は第二次世界大戦中、太平洋方面の第875爆撃航空隊に所属し、37回の爆撃任務に就きました。明言されてませんが、日本の何処かを爆撃したんでしょうな。
で、B-29は見るのを楽しみにしていた機体のひとつでしたが・・・なんじゃこりゃ。機体がビニールで覆われていて、機体の形状しか分かりません。前にモルボール処理された戦闘機の写真を見たことがありますが、同じような感じです。
実機はビニールの中で子細に観察することは出来ませんでしたが、モスボール処理っぽい様子を見れたのは収穫、と思うしかないですね。また来ます。
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Boeing 787 ZA003 "Dreamliner"
ボーイングの中型ジェット旅客機B787の試作3号機(ZA003)です。飛行試験や型式証明のためのデータ収集に用いられ、23ヶ国を展示飛行するドリームツアーも当機で行われました。
2014年11月8日にボーイングから寄贈されたばかりのニューフェイス(訪問時は12月なので寄贈日から1ヶ月半程度)です。寄贈されて間もないので機体もピカピカ。
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新幹線とも形容されたつるんとした丸いノーズが特徴的です。
この時は787単独で展示されていましたが、現在はコンコルドとエアフォースワンと並べて展示されているようです。
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ZA003はロールスロイス製の「トレント1000」エンジンを搭載します。エンジンカウルにぎざぎざが付いているのが特徴で、これで他の機種と見分けることが出来ます。
エンジンの青焼けがいいですな。プラモデルの参考になるかも?
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垂直尾翼の787の文字とレジ番N787BX。塗装はボーイングのハウスカラーです。曲線、グラデーション、ストライプと、モデラーにとっては嫌らしい塗装です。
先日、日本に寄贈された試作1号機ZA001もこの塗装でしたね。ZA001、ちゃんとした展示をされるといいんですけどね、ちょっと心配してる。
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搭乗も出来ます。まだ787には乗ったことがないので、これが787初搭乗となります。
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コックピット。737クラシックを見た後だととてもスッキリしているように見える。
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ビジネスシートかな?座ることはできないです。
通電しているので天井の間接照明が作動しています。
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エコノミーシート。量産型と同じ3-3-3配置です。
その後ろはがらんどうで、たぶん飛行試験に使う測定機器を載せてたんだと思います。
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ギャレーを見ておしまい。現役機にも乗りたいですね。
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Boeing WB-47E "Stratjet"
B-29の後継機として開発された戦略爆撃機です。後退翼、ポッドマウント式エンジン、自転車式降着装置など当時の新機軸が盛り込まれています。
博物館の機体は1953~1963年にアメリカ空軍の戦略航空軍団で運用され、その後は気象観測機のWB-47に改造され1970年代に海軍で使用されました。
あんま馴染みのない爆撃機です、はい。
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Mikoyan & Gurevich MiG-17F
朝鮮戦争時に猛威を振るったMiG-15のマイナーチェンジ機です。MiG-15の弱点だった急降下時の性能も改善されています。
F型はアフターバーナー付きのクリモフVK-1Fエンジンを搭載していますが、博物館の機体はVK-1Fが入手できなくなったためアフターバーナーの無いVK-1を搭載しています。1983年にモロッコ空軍からアメリカに持ち込まれたもので、持ち込むのに色々大変だったらしいです。
塗装は北ベトナム軍の迷彩塗装をまとっています。ネギです。ベトナム戦争時には性能で勝るアメリカ軍機に果敢に挑んでいき、撃墜記録もあるようです。
MiG-15と似ていますが、主翼の後退角や付け根の位置を見れば分かるんだそうですが、この角度じゃ分かんねえな。
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どうしても吸気口を正面から見たくなる衝動に駆られます。ブタ鼻・・・。
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McDonell Dauglas AV-8C "Harrier"
垂直離着陸(V/STOL)の出来る戦闘機。ペガサス推力偏向エンジンと胴体にある4つの可変ノズルを使って垂直に離着陸するというちょっと危なっかしいがそれがハリアー独特の発進法でね、上がっちまえばどうって事無い!自転車だってそうだろう?一度乗ったらコツは一生忘れねえモンだ!
元々はイギリスのホーカー・シドレーが開発したもので、アメリカのマクドネル・ダグラスも生産しています。C型はAV-8B「ハリアーII」までの繋ぎとしてA型をマイナーチェンジしたものです。
博物館の機体はアメリカ海兵隊の第542航空攻撃隊で運用されていました。
マーベリックミサイルで橋を破壊したりテロリストをミサイルで文字通りふっ飛ばしたりして有名なアレ(劇中に登場したのはハリアーIIだけど)。
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Grumman A-6E "Intruder"
朝鮮戦争後に開発が初められた頑丈で多用途で全天候型の艦上攻撃機です。攻撃機らしいずんぐりむっくりなフォルム。置き換えペースの早かった当時の機体群の中では長生きしたほうだと思います。
博物館のA-6Eは1972年就役で、アメリカ海軍航空隊で第一次湾岸戦争中イラクを爆撃しました。塗装は1972年ベトナム戦争で撃墜された空母キティホークのVA-52"Viceroy 502"のものになっています。
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Grumman F-14A "Tomcat"
映画「トップガン」の主役機で有名な艦上戦闘機。可変翼付きというマニア受けしそうな機構から退役後も根強い人気を持ちます。あとはマクロスに出てくるバルキリーのモチーフになったのもこれですね。実際カッコいい。
戦闘機というより艦隊防空のための迎撃機の側面が強いとも。可変翼の採用により空母離着陸時や旋回時に必要な低速性能と戦闘時に必要な高速性能を両立させることができ、空対空ミサイル「フェニックス」を運用することで高い防空能力を持ちます。
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可変翼。これは高速巡航時の形態ですねぇ。
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Fiat G.91Pan
イタリアのフィアットがNATO加盟国向けに開発した戦闘爆撃機です。後退翼、尾翼、胴体などはF-86を参考にしていて、ノーズコーンでだいぶ印象が変わっていますが確かに似ています。
このPAN型は、イタリアの曲技飛行隊「フレッチェ・トリコローリ」(三色の矢、転じてイタリア国旗)用にチューンナップされた型式で、1963~1981年の間運用されました。
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発足当時のボーイングの社屋の復元です。時間があれば後で中も見ます。
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ウィングレットのモニュメントがありました。主翼の端に付けることで燃費が改善される部品です。
外に出たので、そのまま今度はエアパークへ向かいます。
その23へ→
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Boeing B-29 "Superfortress"
日本各地を空襲したあまりに有名な戦略爆撃機B-29。アメリカじゃ太平洋戦争を終結に導いた英雄です。価値観の違いというやつですね。
この機体(機体名:T-Square 54)は第二次世界大戦中、太平洋方面の第875爆撃航空隊に所属し、37回の爆撃任務に就きました。明言されてませんが、日本の何処かを爆撃したんでしょうな。
で、B-29は見るのを楽しみにしていた機体のひとつでしたが・・・なんじゃこりゃ。機体がビニールで覆われていて、機体の形状しか分かりません。前にモルボール処理された戦闘機の写真を見たことがありますが、同じような感じです。
実機はビニールの中で子細に観察することは出来ませんでしたが、モスボール処理っぽい様子を見れたのは収穫、と思うしかないですね。また来ます。
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Boeing 787 ZA003 "Dreamliner"
ボーイングの中型ジェット旅客機B787の試作3号機(ZA003)です。飛行試験や型式証明のためのデータ収集に用いられ、23ヶ国を展示飛行するドリームツアーも当機で行われました。
2014年11月8日にボーイングから寄贈されたばかりのニューフェイス(訪問時は12月なので寄贈日から1ヶ月半程度)です。寄贈されて間もないので機体もピカピカ。
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新幹線とも形容されたつるんとした丸いノーズが特徴的です。
この時は787単独で展示されていましたが、現在はコンコルドとエアフォースワンと並べて展示されているようです。
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ZA003はロールスロイス製の「トレント1000」エンジンを搭載します。エンジンカウルにぎざぎざが付いているのが特徴で、これで他の機種と見分けることが出来ます。
エンジンの青焼けがいいですな。プラモデルの参考になるかも?
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垂直尾翼の787の文字とレジ番N787BX。塗装はボーイングのハウスカラーです。曲線、グラデーション、ストライプと、モデラーにとっては嫌らしい塗装です。
先日、日本に寄贈された試作1号機ZA001もこの塗装でしたね。ZA001、ちゃんとした展示をされるといいんですけどね、ちょっと心配してる。
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搭乗も出来ます。まだ787には乗ったことがないので、これが787初搭乗となります。
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コックピット。737クラシックを見た後だととてもスッキリしているように見える。
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ビジネスシートかな?座ることはできないです。
通電しているので天井の間接照明が作動しています。
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エコノミーシート。量産型と同じ3-3-3配置です。
その後ろはがらんどうで、たぶん飛行試験に使う測定機器を載せてたんだと思います。
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ギャレーを見ておしまい。現役機にも乗りたいですね。
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Boeing WB-47E "Stratjet"
B-29の後継機として開発された戦略爆撃機です。後退翼、ポッドマウント式エンジン、自転車式降着装置など当時の新機軸が盛り込まれています。
博物館の機体は1953~1963年にアメリカ空軍の戦略航空軍団で運用され、その後は気象観測機のWB-47に改造され1970年代に海軍で使用されました。
あんま馴染みのない爆撃機です、はい。
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Mikoyan & Gurevich MiG-17F
朝鮮戦争時に猛威を振るったMiG-15のマイナーチェンジ機です。MiG-15の弱点だった急降下時の性能も改善されています。
F型はアフターバーナー付きのクリモフVK-1Fエンジンを搭載していますが、博物館の機体はVK-1Fが入手できなくなったためアフターバーナーの無いVK-1を搭載しています。1983年にモロッコ空軍からアメリカに持ち込まれたもので、持ち込むのに色々大変だったらしいです。
塗装は北ベトナム軍の迷彩塗装をまとっています。ネギです。ベトナム戦争時には性能で勝るアメリカ軍機に果敢に挑んでいき、撃墜記録もあるようです。
MiG-15と似ていますが、主翼の後退角や付け根の位置を見れば分かるんだそうですが、この角度じゃ分かんねえな。
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どうしても吸気口を正面から見たくなる衝動に駆られます。ブタ鼻・・・。
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McDonell Dauglas AV-8C "Harrier"
垂直離着陸(V/STOL)の出来る戦闘機。ペガサス推力偏向エンジンと胴体にある4つの可変ノズルを使って垂直に離着陸するというちょっと危なっかしいがそれがハリアー独特の発進法でね、上がっちまえばどうって事無い!自転車だってそうだろう?一度乗ったらコツは一生忘れねえモンだ!
元々はイギリスのホーカー・シドレーが開発したもので、アメリカのマクドネル・ダグラスも生産しています。C型はAV-8B「ハリアーII」までの繋ぎとしてA型をマイナーチェンジしたものです。
博物館の機体はアメリカ海兵隊の第542航空攻撃隊で運用されていました。
マーベリックミサイルで橋を破壊したりテロリストをミサイルで文字通りふっ飛ばしたりして有名なアレ(劇中に登場したのはハリアーIIだけど)。
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Grumman A-6E "Intruder"
朝鮮戦争後に開発が初められた頑丈で多用途で全天候型の艦上攻撃機です。攻撃機らしいずんぐりむっくりなフォルム。置き換えペースの早かった当時の機体群の中では長生きしたほうだと思います。
博物館のA-6Eは1972年就役で、アメリカ海軍航空隊で第一次湾岸戦争中イラクを爆撃しました。塗装は1972年ベトナム戦争で撃墜された空母キティホークのVA-52"Viceroy 502"のものになっています。
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Grumman F-14A "Tomcat"
映画「トップガン」の主役機で有名な艦上戦闘機。可変翼付きというマニア受けしそうな機構から退役後も根強い人気を持ちます。あとはマクロスに出てくるバルキリーのモチーフになったのもこれですね。実際カッコいい。
戦闘機というより艦隊防空のための迎撃機の側面が強いとも。可変翼の採用により空母離着陸時や旋回時に必要な低速性能と戦闘時に必要な高速性能を両立させることができ、空対空ミサイル「フェニックス」を運用することで高い防空能力を持ちます。
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可変翼。これは高速巡航時の形態ですねぇ。
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Fiat G.91Pan
イタリアのフィアットがNATO加盟国向けに開発した戦闘爆撃機です。後退翼、尾翼、胴体などはF-86を参考にしていて、ノーズコーンでだいぶ印象が変わっていますが確かに似ています。
このPAN型は、イタリアの曲技飛行隊「フレッチェ・トリコローリ」(三色の矢、転じてイタリア国旗)用にチューンナップされた型式で、1963~1981年の間運用されました。
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発足当時のボーイングの社屋の復元です。時間があれば後で中も見ます。
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ウィングレットのモニュメントがありました。主翼の端に付けることで燃費が改善される部品です。
外に出たので、そのまま今度はエアパークへ向かいます。
その23へ→