本日のメイン会場、第二次世界大戦ギャラリーです。大戦中の各国の垂涎モノのウォーバードたちが集結しています。
では見て行きましょう。
Supermarine "Spitfire Mk.IX"
最初はイギリス代表「スピットファイア」。楕円翼の形をした主翼が特徴的な戦闘機です。バトル・オブ・ブリテンにおいて侵攻してくるドイツの戦闘機や爆撃機を戦闘を繰り広げたのが有名かな?
博物館の機体は1944年製で、同年6月6日のノルマンディー上陸作戦時には支援作戦任務に参加しました。戦後はオランダ空軍とベルギー空軍に転属した後退役しました。
これは知ってる、有名だよね。本物ですねぇ、いいですねぇ。
ノーズが細長いのが液冷エンジン機の特徴ですね。視界悪そう。
Messerschmitt Bf109E-3
ドイツ代表。ドッグファイト主流の時代にあって世界初の一撃離脱戦法を主眼に設計された戦闘機で、なおかつ世界最多の生産数記録(約3万3千機)を持つ戦闘機です。
ドイツ以外でも運用されていて、日本でも数機が試験運用された他、搭載エンジンであるダイムラー・ベンツ「DB601」はライセンス生産されて液冷エンジン「アツタ」として艦上爆撃機「彗星」に採用されています。なお精密すぎてあまり使いこなせなかった模様。
この機体もスペインのイスパノ製HA1112です。でもどうやらドイツ製らしい。塗装はナチスドイツ空軍のエース「ハンス・アッシ・ハーン」の搭乗機を再現しています。
これは知らなかった。一撃離脱機らしく降下姿勢で展示されています。
Curtiss P-40N "Warhawk"
アメリカ代表その1。他にもまだまだいます。
アメリカ陸軍の戦闘機で、第二次大戦時には頑丈さだけが取り柄であとは既に旧式化していましたが、それでも1944年までに約1万5千機が生産されて、よく頑張ったとか。
P-40で有名なのがアメリカの義勇兵部隊「フライング・タイガース」です。まあ義勇兵というのは建前で実際はほとんどアメリカ軍の正規部隊だったんですが。なんでや!中国国民党軍を支援するためなので、国籍マークはそれが描かれています。
博物館の機体は1945年ニューヨーク州バッファローの工場からアリゾナ州ツクソンまでのわずか60時間の飛行だけで生涯を終えたもので、軍用機の中でも最も短い飛行時間だと言われています。よってフライング・タイガースとは縁のない機体です。
日本軍機の撃墜マークが目を引きますね。6機撃墜なのでエースパイロットだな。
エンジンカウルのO'reilly's daughterというのは陸軍航空隊の有名な酒宴の歌なんですって。
あとはこのシャークティースが特徴的。虎なのに鮫なのかよ・・・。
Nakajima Ki-43IIIa "Hayabusa"
お待ちかね、日本代表は帝国陸軍の一式戦闘機「隼」です。火力が弱いけど防弾装備が充実していました。
何かと海軍の零戦と比較されて(しかも零戦よりも劣っていると評価されて)しまいがちですが、隼は零戦よりも操縦性が高く、第二次大戦中最も扱いやすい戦闘機とここでは評されています。やるじゃん。
博物館の機体は、千島列島の占守島で回収した4機の残骸をもとに再構築されたものです。外板は新しく貼り直したのかも分からないですけど綺麗ですね。
塗装は1945年、アリューシャン列島から飛来する米軍爆撃機からの空襲から本土防衛のために、やはり占守島の第54戦隊第3中隊に配備されていた立川飛行機製のキ43三型のものです。金属地にまだら塗装です。ペンキ無かったのかな?
現存する隼が見れて満足です。知覧に映画撮影用の模型はありましたが、実機は日本にないですからね。感激だなあ。
連合国コードネームの"Oscar"ではなくちゃんと"Hayabusa"と説明されていたのもよかったです。
レシプロ戦闘機は斜め後ろから見るのが好きです。
飛行機の他にも日本軍に関する史料が展示されています。例えばこの寄せ書き。金剛でも轟沈したのかな?違いますね、特攻前ですね、どうも。
3分で分かる日本軍動画。飲酒運転上等。
発艦前の艦載機勢揃い。どの空母かな?発艦前のシーンはいつか模型で再現したいものです。
鳳翔さんが出ていました。やったね。
つづきます。
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